【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ34)

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その⑤ ページ34

──数分後、私は姿見の前で唸り声をあげていた。

『スカートが短くないですかコレ』

なんて独りで思わず呟く。

着用してみたワンピースの丈は、どう見てもミニスカートだった。
魔女ってこんなスカート短くないよね？
というか、丈はともかくサイズピッタリなのが怖い。

しかもコレ、猫耳だけじゃなく尻尾までついてるし…
生脚は無理だから、黒タイツはいたけど…

これじゃあ、魔法少女……いやいやいや年齢を考えろ自分。
…キツくない？コレ。

でも、もうそろそろ出発する時間だ。

これで行くしかないのか…
と、諦めたようにため息をつくと、私は皆が集まっていた大広間へと向かった。

『お待たせしました』

うわ、なんかめっちゃ見られてるんですけど…

皆の視線を感じて、段々いたたまれなくなってくる。

やっぱ変かな…なんて思っていたら、いつの間にか戻って来ていたミイラ姿の近藤さんが「似合ってるぞ！」と言ってくれた。

うーん…喜んでいいのかな。

ふと、土方さんの様子がおかしいことに気がつく。

片手に持っているマヨネーズを今にも握り潰しそうだし、もう一方の手で顔を覆って何やらブツブツ呟いている。

『あの、土方さん？』

これはもしや…と思っていたら、

「A氏その格好はもしや黒魔女ノワールキャットのコスプレでは！？」

と、物凄い勢いで詰め寄られた。あとめっちゃ早口。

『(ああこれ、やっぱりトッシーだわ…)』
というか、黒魔女？ノワ…なんて？？

その後も、「是非、にゃんにゃんポーズで写真をお願いしたくううう！！」とか叫ばれて、

それをバカにしながら録画してた沖田さんが、我にかえった土方さんに「総悟テメーコノヤロー！！」と追いかけられたりして、公園に行くまでにめちゃくちゃ大変だった。

なんかもう疲れたから帰っていい？ダメ？？