【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ32)

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その③ ページ32

どれどれ…と、私は紙袋の中を確認してみる。
ホラ、変な衣装だったら嫌だし。

『これ、魔女の衣装ですか？』

中に入っていたのは、黒いとんがり帽子に同じく黒いワンピースの魔女の衣装だった。

『……魔法使いと魔女って被ってません？』

「大丈夫でさァ」

よく見てみろィ。と沖田さんに言われて帽子を取り出してみる。

あれ？これって…

『何で猫耳！？』

そう。何故か黒いとんがり帽子に猫耳までついているのだ。

「魔女に黒猫はつきものだろ？」

さも当然のように返されたけど、それは使い魔的な立ち位置であって、猫耳は違うのでは！？

「ナースのほうが良かったですかィ」

『は！？』

そう言って沖田さんは別の袋を持ち出してきた。

いやナースて…
そもそもなんでハロウィンにナースなんだ？

まあ、とりあえず見てみるか…と思って中身を取り出してみる。

『……サイレントヒルかな！？』

出てきたのは、セクシーだけど顔部分が大変なことになっている、バブルヘッドナースの衣装だった。

知らない人ごめんね！

『こんな際どい服、着ませんから！！』

胸とかパンツとか諸々危なすぎる…
あとコレ顔の部分怖すぎない！？子供ギャン泣きだよ！？
あ、ホラー苦手な人は検索しないほうが良いよ絶対！！

何なのこれ！？どんなチョイスだよっ！！
誰が着るかバカヤロー！！

と、色々言いたいことはあれど、私は何も見なかったことにして衣装を袋に戻した。

『…魔女で良いです』

「チッ…なんでィ、つまんねーの」

「えぇー」
「着ないのかよー」

沖田さんを筆頭に、いつの間にか周りに集まってきていた隊士たちも残念そうな声をあげた。

コイツら……！！

「なんだテメーら、散れ！！」って土方さんが蹴散らしてくれたけど。