【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ31)

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その② ページ31

『土方さんは吸血鬼ですか』

「ああ」

『…似合いますね』

くそうカッコイイな…手に持ってるのがマヨネーズじゃなければ完璧なのに…
というか何故マヨネーズ持ってんだこの人。

「吸血鬼って言うけどなァ…血ばっか吸ってたら栄養が偏るだろうが」

『いやマヨネーズだけも栄養偏りますよ！？』

というか別にそこまで再現しなくて良くね！？
子供にお菓子配るだけだよ？

あと吸血鬼っぽくするならケチャップのほうが良いのでは…って思ったけど、重度のケチャラーは既に柳生さん家の九ちゃんのとこに居たなぁ〜…なんて。

確か、土方さんとマヨラー vs ケチャラーの対決してたよね。
うん。今は関係ないから置いとこう。

「オメーも着替えて来い」

まだ私が隊服姿だからか、土方さんにそう言われてしまった。

『着替えるっていっても…私、仮装用の衣装持ってませんし』

変装用の服とかならあるけど…ハロウィンって感じ皆無だし…
あ、いつぞやのメイド服は却下ね！

『普通に着物じゃダメですかね』

今から用意すんのも無理あるし…あ、帽子借りるくらいはできるかな。

そう思って苦笑いしていたら、

「総悟から聞いてないのか？」

と、タバコに火を着けながら土方さんが聞いてきた。

『へ？』
なんで沖田さん？

私が首を傾げたところで、タイミング良く沖田さんがやって来た。

「あ、居た居た。A、コレ、仮装用の衣装でさァ」

そう言って紙袋を差し出して来た沖田さんは、魔法使いっぽい格好をしていた。

紫色のとんがり帽子に、同じく紫色のマントを着ている。

ハロウィン時期にはよく見かける、典型的な魔法使いの仮装といった感じだ。
下は隊服のシャツのままみたいだけど。

『なんで沖田さんが衣装持ってるんですか』

「細かいことは気にすんなって」

いや気になるだろ！？
まあ多分、松平のとっつぁんの差し金かな…
……ううん、沖田さんの嫌がらせかもしれない。