【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ4)

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風紀委員の紅一点④ ページ4

2年生になってすぐ、"未成年の主張"みたいなイベントが銀魂高校で行なわれた。

その時なんて、いの一番に屋上に上って、

「拙者、河上万斉は、同じクラスの山崎A殿に言いたいことがありまーす！」って叫んで、

「「「なぁ～に～！？」」」とお決まりな感じで皆から返されていた。

『いや、お前らなーにー！？じゃねーんだよ。誰かやめさせろよ』

私は下に集っていた全校生徒＆先生方の中に混じって悪態をついた。
口が悪いのは元々だ。

「拙者は～A殿が～大大大好きでぇーす！！結婚して下さーい！！」

『誰かアイツ引きずり下ろしてェェェ！！』

「Aさんっ落ち着いて下さいっ」

耐えられなくなって叫んだ私を、後輩の篠原君が宥めてくれた。
篠原君ごめん…でも無理ッ！

また周りから注目を集めてしまって、私は恥ずかしいやら何やらで歯噛みする。

「ほらあの子、また告白されてる…」
「応えてあげたら良いのに～」

うるせーなお前ら他人事だと思いやがって…！！

その様子を見ていた土方さんが、万斉のほうを睨んで呟いた。

「なんだアイツ…よし総悟、やれ」

「いや土方さん、俺今バズーカとか持ってないんで…無理ですねィ」

俺ァ今、普通の高校生なんで…と呟いた沖田さんは、何故かボウガンを構えていた。

多分、普通の高校生はボウガンも持ってないけどな！！

そんな沖田さんから放たれたボウガンの攻撃なんてものともせず、奴はギターケースからギターを取り出した。

「拙者、歌うでござる！」

"A殿に捧げる愛の歌"とかいう、ふざけた歌をうたいはじめた時は、全速力で上まで駆けあがって屋上から突き落としてやろうかと思った。

また子ちゃんに全力で止められたけど。

「万斉先輩なりの愛情表現って言うかちょっと鬱陶しいかもしれないんスけど、先輩なりに頑張ってるんでェェェ！！大目に見てやって欲しいッスううう！！」

つーか今の子、未成年の主張とかわかんねーだろ。
世代バレるやつだぞコレ。

なんで、そんな奴と付き合うことになったのかというと…

他校の不良に絡まれた私を、彼が身を挺して助けてくれたからだ。
まあ、その話はまた今度。

お付き合い後、
バドミントン部の試合の応援に来てくれた時なんて、突然ギターを持ち出して自作の応援歌なんか歌い始めるから、恥ずかしくて試合どころじゃなかった。

勝ったけど。
一度耐えかねて、シャトルを思いっきり顔面に打ち込んでしまった。
見事額にクリーンヒットしてた。