【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ20)

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風紀委員の紅一点：ステッカー事件編⑭ ページ20

「晋助、皆、また明日でござる」

じゃ、拙者は帰るので！と、万斉は振り返って片手を上げながら、後ろに居る高杉たちに声をかけていた。

ちなみに、彼の場合の"皆"には風紀委員の面々は含まれていない。

『あのっ、皆また明日！』

私は手を引かれながらもちゃんと、風紀委員も高杉一派も含めた"皆"に向かって挨拶する。

手を振って、それから万斉のほうに向き直ると、繋がれた手を握り返した。

明日は平和だといいな…いや無理かな……なんて思いながら。

─────

「せっかくだから、クレープ食べて帰るでござるよ～」

『じゃあ、いちごバナナチョコ生クリーム＆カスタードにプラスでチョコブラウニートッピングしてもらおうかな』

等と話しながら手を繋いで歩いて行く2人の背中を眺めて、取り残された面々は複雑な表情でため息をついたり、気まずそうに顔を見合せたりしていた。

そんな中、

「土方さん顔が怖いですぜィ。あ、生まれつきか」

失礼しやした～と、沖田がいつにも増してしかめっ面の土方を、いつもの様にからかった。

大体は「んだと総悟！！」と反応が返ってくるのに、今日は睨まれただけで何も言われず、沖田は「ありゃ？」と首を傾げた。

今回ばかりは土方の気持ちを察した近藤が、
「総悟、」と沖田を窘める。

「あー成程そういう事ですねィ…」
すいやせんでしたァ～

と、あまり申し訳なく無さそうに言った沖田を横目で見て、

「……さっさと帰るぞ」

土方はAたちが歩いて行った方向とは反対側に歩き出した。

「…あ、原田さんに連絡しないとですね」

「……(今回特に目立った活躍もなかったZ)」

篠原と斉藤も各々呟いて(片方筆談だけど)、後に続いたのだった。