【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ14)

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風紀委員の紅一点：ステッカー事件編⑧ ページ14

話は済んだのか、それとも何か言われたのか、土方さんは舌打ちすると、私のほうを振り返った。

「A、帰るぞ」

『あ、はい！』

返事をして、土方さんたちの元に戻ろうとしたけれど、万斉が離してくれる気配が全くない。

『ちょ、万斉っ…私もう戻るから』

尚もくっついて来る彼の腕をバシバシ叩いた。

「え～嫌でござる～」

『子供かお前はっ！ええい鬱陶しい！！』

拗ねたように縋りついてきた万斉を押し退けながら叫ぶ。

「オイ河上、テメーいい加減そいつを離しやがれ」

見かねた土方さんが助けに来てくれた…けど、

「拙者のA殿でござる。負け犬はあっち行って1人寂しく犬の餌でも食ってろバカ」

「あァ！？」

何だか逆に険悪な雰囲気になってしまった。

「そうですぜ土方さん…負け犬は負け犬らしく、犬の餌食って小便してろよバカ」

何故か沖田さんも加勢してきて、土方さんに悪口を言い始める。

「誰が負け犬だゴルァ！！あと何だお前ら打ち合わせでもしてたのか！？」

息ぴったりに罵りやがって…！！と、叫んだ土方さんと睨み合う万斉に挟まれて、私はため息をついた。

『あの、私を挟んで言い合いすんのやめてくれません？』

沖田さんは、嬉々として火に油注がないで！？

「おいトシ、河上君、やめないか」

近藤さんが仲裁に入ってくれて、さすが委員長！頼りになるぅ～！と思っていたら、

「ゴリラは黙ってて欲しいでござる」

ウホウホとうるさい。とバッサリ切り捨てられて、

「オイコラ誰がゴリラだァァァ！！」
あとウホウホ言ってないからァァァ！！

と、近藤さんも巻き込んで余計に騒がしくなった。

『…カオスじゃん……』

結局、篠原君が待つ教室に戻るのも一苦労だった。

……疲れた…。