【銀魂】真選組監察方の紅一点番外編 (ページ12)

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風紀委員の紅一点：ステッカー事件編⑥ ページ12

高杉一派のたまり場に行くのが、近藤さん、土方さん、沖田さん、私。

そして、別件で調査を頼まれたのが終さん。

というわけで、篠原君はこの教室で留守番である。

『篠原君、お留守番よろしくね』

「いってらっしゃい」

お気をつけて。と微笑む彼に手を振って、私は前を行く3人の後について行った。

高杉一派のたまり場(元部室)前に到着するなり、

「A殿っ！！」

『ぎゃっ！？』

部屋から飛び出してきた万斉に抱きつかれて、私は短い悲鳴をあげた。

ホント、こいつの察知能力は何なんだ…
突入する前にバレてるし…

「拙者に会いに来てくれたんでござるか！？」

『いやそうだけど、そうじゃない…ってかベタベタくっつくな！！』

くっついてくる万斉を押しとどめて、叫ぶ。

ほら、土方さんが苦虫噛み潰したような顔してるじゃんっ…
沖田さんなんて鼻ほじってるし！！

「ちょっと、イチャつくんなら他所でやって欲しいッス」

部屋のドアを開けて、呆れたように言ってきた黄色い髪の女の子に向かって私は叫んだ。

『また子ちゃん！？これがイチャついてるように見える！？』

「見えるッスよ」

すかさずそう返されてしまった。まじでか。

「全く…万斉先輩がポンコツになったぶん、私が喋らなきゃじゃないッスか」

と、また子ちゃんはため息をつく。

いやでも基本、そっちの語り手…というか、ツッコミは彼女だと思うんだけどな。

「また子さん、私たちが居るのをお忘れなく」

「俺も晋ちゃんもいるぜ？」

彼女に続いて何事かと部屋から出てきた2人、手を挙げた七三分けのロリコン…じゃなかった武市と、親指をグッと立てたリーゼントの岡田似蔵に対して、また子ちゃんはバッサリと言った。

「ちょっとアンタら2人は黙ってて欲しいッス…ややこしいんで」

「あっ！！晋助様はいいんスよ！？」

1番最後にゆっくりと部屋から出てきた高杉に、
「むしろ沢山喋ってくださいッス！！」と、また子ちゃんは目を輝かせて言う。

そんな高杉と目が合ってしまい、私は視線をさ迷わせる。

いやあの…私何かしましたかね！？
私に引っ付いてる万斉(コイツ)のことなら、本人に言ってください！！

高杉とは何回か会話したことはあるけど、怖い人かと思いきや突然電波なことを言い出したりするし、ちょっとまだ得体が知れないところがある。

まあでも、喧嘩が強いことは確かだ。