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長谷川は江戸の進歩は天人たちのおかげであり、さらに天人たちは幕府の中枢にまで根を張っているために、もうこの国から追い出すことなどできない。
だから天人たち共生していくしかない、と語った。
「共生ねェ・・・んで俺にどうしろっての」
「俺達もあまり派手に動けん仕事でなァ、公にすると幕府の信用が落ちかねん。
実はな、今幕府は外交上の問題で国を左右するほどの危機を迎えてるんだ。
央国星の皇子が今地球に滞在してるんだが、その皇子がちょっと問題を抱えていてな・・・それが・・・」
「余のペットがの〜いなくなってしまったのじゃ。探し出してくれんかのォ〜」
その央国星の皇子、ハタの言葉を聞いた途端、雅たち3人は踵を返して歩き出した。
「オイィィィィ!ちょっと待てェェェ!!!君ら万事屋だろ?何でもやる万事屋だろ?いやわかるよ!わかるけどやって!頼むからやって!」
「うるせーなグラサン叩き割るぞうすらはげ」
「ああ、ハゲでいい!ハゲでいいからやってくれ!!」
長谷川は必死の形相で銀時に迫った。だが、あれが皇子?しかもペット探し??
(いや、確かに私達万事屋だけど。あんな深刻そうな雰囲気醸し出して結果コレ??)
「ヤバいんだよ。あそこの国から色々金とかも借りてるから
「しらねーよ、そっちの問題だろ。ペットぐらいで滅ぶ国なら滅んだ方がいいわ」
「ペットぐらいとはなんじゃ。ペスは余の家族も同然ぞ」
「そんなに大事なら首輪でも付けて手元に置いておいて下さいよバカ皇子」
「だいたいそれくらいテメーで探してくださいバカ皇子」
「オイィィ!バカだけど皇子だから!!皇子なの!!」
「アンタら全部丸聞こえですよ」
ついには長谷川までバカと言う始末。新八は呆れ顔で大人たちを諌めた。
「大体、そんな問題あなた達で解決できるでしょ」
「いや、それがダメなんだ。だってペットっつっても・・・」
長谷川がそう言いかけた時、バカ皇子基ハタ皇子のは以後から巨大な生物が現れた。
「おおー!ペスじゃ!余のもとへ帰ってきてくれたぞよ!、誰か捕まえてたもれ!」
「ペスぅぅぅ!?ウソぉぉぉ!!」
「だから言ったじゃん!だから言ったじゃん!!」
タコのような見た目をした巨大な生物は、その沢山の足のひとつでハタ皇子を殴り飛ばした。
さらにそのままの勢いで市街地に向かって動き出した。
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作者名:p.m. | 作成日時:2024年3月14日 17時