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Aが想定した最悪のケースは、クロロ達が結託してAを殺害し、実質彼らのツーマンゲームにされることだった。
ハンター試験の参加者に念能力者はおらず、体術においても三人の敵になる猛者はいない。
Aとクロロ達は、互いが互いに最も脅威足り得る存在なのだ。
一次試験ならともかく、この三次試験においては利害が一致しているから三人一組になっているだけで、クロロ達がAを慮らねばならない理由はなく、それはAから見ても同じだ。
ゾルディック家云々とは言えども、それを理由にするのはいささか
最終的に人数を減らさなければならないのなら、今動いても何らおかしくはない。
故に、この場で二人に襲われる可能性は十分に考えられた。
だからAは密かに臨戦態勢を取ったのだが、クロロがそれを否定した。
「理由なら他にもある。もしかしたら時間経過で試験が終わるのかも知れないし、あるいは人数が減って終わるのかは分からない。
前者なら特にキミを攻撃する理由がない。後者なら、三人で迷路を探索して他の受験生を掃討した方が早い。そうだろ？」
「……分かった。でも、もし三人だけになっても終わらなかったら、一筋縄で殺せると思わないでね」
「勿論。キミを侮らない約束だ」
ちりちりと刺すような警戒心こそ治ったものの、それとなくシャルナークの斜め後ろにポジションを移動したAが完全にクロロの言葉を信用したとは思えなかった。
「そもそも最初から『迷路を脱出しろ』とは一言も言われなかったからな。さて、これからどうする？」
「ご飯もあんまりあるわけじゃないし、わたしは動くつもりだったけど。シルくん達が積極的に行かないなら、ここから別行動でもいいよ」
「いや、オレ達もそうしようと思ってた。シャル、それでいいな？」
「はいはい、仰せのままに」
二次試験を何人の受験生がクリアできたのかは分からない。まだ期限の一日が経過していないので、論理クイズの難度から考えると迷路には十人もいないだろう。
狭く入り組んだ迷路では、人数が増えればその分見つけやすくなるが、期せずして挟み撃ちになる面倒があるかも知れない。
「入り口で張り込むのが手っ取り早かったんだがな。仕方ない、地道に探すとしよう」
「シルくん、そういうの出待ちって言うんだよ」
「こいつたまにひっどい案出すからね」
かくして、地下迷路に三人の悪魔が生まれてしまった。
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ハナミズキ - キルアが出てこなかった。。。。。 (4月4日 21時) (
レス) @page24 id: 9174215e87 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - あけましておめでとうございます！ (1月10日 17時) (レス) @page24 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - 続きはもう無いのですね... (2023年4月19日 12時) (レス) @page24 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - 続きは書かないのでしょうか？ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - そうだったんですか…。残念ですけど、今まで楽しく面白い作品をありがとうございました！！貴方の作品、大大大好きでした。くらげ様の新しい作品、とても楽しみにしています。本当にありがとうございました！！ (2019年5月11日 6時) (レス) id: 9aad1e7bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2018年10月13日 20時
