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「…それじゃあ、構えは」
「構えはほとんど技術なんだけど、人それぞれに構えの癖とかあってね、性格が出るの
お前がどんな構えの仕方すんのか見るからレシーブ返してみようか」
そう言うとセンター分けはボールをあちらに渡し、構えをとる
ああ、まぁ悪くないな
五色はスパイクを打ちセンター分けはそれを少しの乱れはあるが流石選抜選手、なかなかのレシーブを上げる
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「まぁ、悪くねえな
だけど少し勢いに負けてるな、五色のスパイクは一年の中でもずば抜けてるけど言うほど痛くねえから大丈夫だよ」
五色はなに!?といった顔でこちらを凝視する
めんどくせー
センター分けはそれを無視して どういうことですかと聞く
「勢いを少し和らげるわけよ、レシーブの瞬間に腕を少し引くと勢いが少し弱くなっていいんだよ
でもこれ、いきなりやれって言われたらすげえ難しいから慣れてもらうしかないんだよ」
「でも、お前確かWSだからスパイクレシーブ専門のポジションじゃねえし、そういう奴をスパイカーは狙うしな」
そう、スパイカーは敢えてリベロに打つだなんて馬鹿なことはしない
ブロックが多いと話は別だが、クロスを打つ場合は別のポジションを狙う
烏野とやった時は若利は影山飛雄にやったやつだ、あ、思い出しただけでイライラする
「だから、その腕を少し引くっていう慣れを身につけること、練習の時はずっと意識してな
そんで"体全体でボールを受けとめる"イメージでやれよ」
センター分け大きな返事をする
うんうん、いい返事だ
そう思いながらあちらのコートを見ると若利は既にスタンバっていた
あ、そうだ、やるんだった
「じゃ、センター分け、若利のスパイク受けとめてみな」
「え、マジで言ってます?」
「大いに真面目だ」
渋々といった表情で構える
若利は黄金川の上げたトスでスパイクを打つ
黄金川のトスが慣れていないのか少し威力は落ちたが強烈だ
センター分けは俺の言ったことを意識して構えながらレシーブをする
「ま、初めはそんなもんよ」
「腕、もげそうでした」
「じゃ、次俺やるからちゃんと見とけよ」
そう言って俺は構えてボールを捉える
若利は俺にスパイクを打つ、軸がぶれてなのか少し不安定なボールだがこちらもかなりの力
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捉えて、腕を少し引いて、体制を低く
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覇月@ILOVE 青峰&リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです!番外編楽しみです! (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます! (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです!お願いします!! (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎虎 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/mkf0gl
作成日時:2017年3月20日 21時