吸血鬼と恨みの殺人鬼【kz×東方】

また一緒に笑い合おう ページ14

次の日


エ「じゃあ、行ってくるね」


姉様が涙ぐんでいる


私の前ではなくまいと


誰かの前では泣けないんだね


紅魔館の主人だから


迷惑をかけたくないから


本当はすごく寂しいのね


フランはそれを心配そうに見つめて


背中をさする


レ「ごめん……なさい…我慢…できっこない」


我慢なんてしなくていいんだよ


主人である前に私たちは家族なんだから


私も、フランも、パチェも、咲夜も、美鈴も


そして、姉様も


エ「我慢…なんてしなくていいんだよ…大丈夫、私たちは家族だから」


レ「あぁぁ、あり……が…とう…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」


それを見て、頰にに涙がつたっていくフラン


フ「フ、フランも頑張るから……お…ねぇ…ちゃんがいな……く…ても…」



エ「一緒に…頑張ろうね…フラン」


あ、いけないなぁ〜


私、泣かないって決めたのに



これ…渡そうかな……


エ「こ、これ……プレゼント…私だけあげないなんて…ふ、不公平でしょ？」


私があげたのは小さな髪留め

レ「あ、ありがとう…」
フ「あ、ありがとう…」


震えながら受け取る姉様たち


やっぱ、泣かないなんて無理だったんだね


エ「ほ、ほら…あれでお揃い…つけ……て…みて……」


無言でつけるフランと姉様


響くのは涙の音



エ「これ…で……繋がってる…よ…わた…し…たちは…離れ……ても…ずっと……いっ…しょ…だよ…」



レ「つなが……てる？」

フ「ずっと…いっ…しょ？」


エ「そ…ういう……こと…もう…いかな……いと…」


あぁ、もう…………ダメ……


エ「ご、ごめんね……ごめんねぇ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」


こんな自分……きら……い


で……も…今だけは…許して？


レ「また……会おうね……また…一緒に…笑おうね…」


泣きながらも笑顔を見せる姉様


フ「また…一緒に……遊ぼうね…お土産なかったら……許さないんだから！」


泣いていてもわかる


二人は頑張って私を送り出そうと


エ「うん…一緒に、笑おう！遊ぼう！じゃあ…もう…行くね」



そうしてスキマに入り外の世界の家に着く


まっすぐベットに行き


飛び込む


エ「あ…あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！」


泣き声だけが響く

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