【 ツキウタ。】24時間シュンデレラ

人肌が恋しい季節です？ ページ40

街はクリスマスムード。つい最近までハロウィンだったくせに…って心の中で悪態をついてみる。仕事が夜遅くなれば息は白くなり、恋人の温もりが恋しくな…らないです。




『…う〜、最近調子悪い』


陽「どうした？恋煩いか？」


『なんて？ぶっ飛ばしますよ？』


夜「ふふ、でも最近のAさんは隼さんがいないとため息が多いような気がします」




オフ組の年中組とわたしは共有ルームでお茶会をしていた。


ため息…気づかなかったな。なんかすごく悔しいのだけれど、隼のことを考える頻度が上がったのは紛れもない事実だと思う。悔しいのだけれど…




陽「まあ、人肌恋しくなる季節だよな〜。寒いし、クリスマスという恋人たちの大イベントも待ってる訳だし」


『クリスマスね…』


陽「もう、わたしがプレゼントです！的な感じでいったら？」


『末路が悲惨になりそうなので遠慮します』


夜「隼さんってAさん溺愛ですよね。羨ましいです」


『迷惑だけどね』


陽「そんな嫌がるお姫様でも僕は大好きだけどねとか言うんでしょ？」


『…愛してるです。彼がわたしに言うのは』


夜「大好きよりランク上がりますね」




彼がわたしに使うのは愛してるという言葉。好きって言葉は随分前に使わなくなったような気がする。




『あ〜、隼のことをわかってきてしまってる自分が嫌だ〜！！』




わたしが叫びを上げた刹那、プロセラの共有ルームのドアが開きその噂の霜月隼が帰ってきた。




隼「僕は嬉しいよ」




そう言って、わたしの頬に軽くキスをして颯爽と自分の部屋に向かう。陽は「とんでもない奴だな」と言って、夜は「すごい…ですね」と言って顔を赤くした。




『もう、認めるよ！隼が好きだよ！！』


隼「お姫様がそう言ってくれる日を待ってたよ〜」




光の速さで現れるわたしの最愛です。

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