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木陰に隠れているカカシをゆきなは目尻で見た。


カカシ「あ、バレた?」


ゆきな「バレバレです


で、何か用ですか?」


カカシ「んーとね、用っていうか……


ゆきなは自分からスズ取りに来ないのかなってね」


ゆきな「…あぁ、そういうことですか

無理ですよ

私が幾ら頑張ろうとカカシ先生には追い付けません〜」


カカシ「まぁまぁそう言わずにさ?」


カカシは食い下がって、諦める気配がない。


ゆきな「……はぁ、スズ、取りに行けばいいんですよね…?」


カカシ「うんうん、そういうこと」


ゆきな「……じゃあ…行くよ」


ゆきなは驚異のスピードでカカシの懐へ移動


しかし、動き読まれていたらしく、蹴りは受け止められてしまった。


ゆきな「くっ……このッ!」


空いている腕で、片足を掴んでいるカカシの腕を凪ぎ払った。


ゆきな(くそっ…

氷遁!針地獄!)


ゆきなは術を唱え、地面から天に向かって氷柱が鋭く輝いて出た。


カカシ「ぅおっ!?」


カカシはとっさに上に飛んだ。


それを狙っていたゆきなはニィッと笑って、印を結んだ。


ゆきな「火遁!豪火球の術!」


かなりのスピードを持った豪火球がカカシに向かって飛んでいった。


豪火球はカカシにクリーンヒットしたが、身代わりの術を使ったのか、岩がカカシの代わりに落ちてきた。


ゆきな(今のでも粉砕できないのか…やっぱ火遁は私に向いてないな

ていうか、カカシ先生どこだろ)


カカシ「隙ばっか見せちゃダメでしょ?」


ゆきな「!しまっ…」


カカシは離れようとしたゆきなの足に自分の足を掛け、そのままゆきなの腕を掴んで押さえつけた。


ゆきな「クッ…」


大人と子供では力の差が歴然なため、ゆきなの力では抜け出すのが難しかった。


ゆきな「くっそー、油断した」


カカシ「残念♪」


ゆきな「…」


解放されたゆきなは、隙を見て鈴を取ろうと手を伸ばしたが、その手は掴まれ防がれた。


ゆきな「ちぇ、もう時間だし戻ろ〜」


カカシ「そうだね〜」




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作者名:雪女神 | 作者ホームページ:赤朱緋紅青蒼碧緑翠翆碧藤紫菫桃桜  
作成日時:2018年6月15日 20時

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