幸福と幻滅��C�� ページ3
「まったく？」
『まったく。本当に、以前感じてたような、空腹感っていうんでしょうか。
それがないんです。』
多分彼のようなよく食べる人からすれば、信じられないことだろう。
『少食になったとか、食欲がないとか、そんなんじゃなくて、
朝から何も食べなくても、夜まで別に、お腹が空かないんです。』
「でも、一応食べてはいるんだよね？」
『まあ、一応。お腹は空かないんですけど、
それを放っておくと、いきなり猛烈な吐き気に襲われて・・・。
あの、空腹を我慢してると、気持ち悪くなってくるじゃないですか。』
「うん。」
きっとそれは、ほとんどの人が、
一度は経験したことがあるものだと思う。
光さんも、例外ではなかったらしい。
『なんか、あれをさらにひどくした吐き気がと腹痛がいきなり、
襲ってくるんですよ。
で、それを収めるために、食べてます。』
「じゃ、良かった。」
そう言って、ポンポンと頭を撫でられる。
『・・・どうも。』
別に何もお礼を言うような展開ではないけれども、
それ以外に、いい言葉を思いつかなかったのは、
私の元々の語彙力のせいか、
それとも早鐘を打つこの心臓のせいか。
前は安心するだけだったはずの手が、
いつの間にか、安心するだけじゃなくなっていたことで
この人のこと、好きなんだなぁと思った。
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MIEL(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます。こんなコメントを頂けると、本当に作者冥利に尽きるなぁと思います。詩音さんの救われた、というコメントで私もとても救われます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年5月22日 20時) (
レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - この小説が私の気持ちを代わりに言ってくれていて共感しすぎて泣きました。この作品を作ってくださってありがとうございます。読んで心が軽くなりました。救われました。おまけも楽しみにしています。 (2018年5月21日 20時) (レス) id: dd54738304 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - 猫さん» 返信遅くなって申し訳ありません！そのようなコメントを頂けると、とても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 共感してつい泣いてしまいました。貴方様の文章力ならびに発想力凄く憧れました。これからもどうか頑張ってください。 (2018年3月20日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月16日 19時
