幸福と幻滅C�� ページ20
「もしもし？久しぶり、でええのかな。」
『・・・そうですね。お久しぶりです。』
光さんの言う通り、声を聴くのも久しぶりだ。
今は父親が病院に行っていて、今日は三時間ほどかかるそうだ。
だから、久しぶりに声が聞きたくて、
一度電話をかけて、
留守番電話になっていたので、
もう一度かけなおしたら、今度は出れたらしい。
・・・何だろう。
いつもより緊張している気がする。
別に直接会うわけではない。
ただ、いつも通り、そう。いつも通りにただの電話をしているだけなのに。
少し手が震えている。
必死に抑えようと頑張っているのに、全然止まってくれなくて、
少しだけ困惑する。
久しぶりだと返した声は震えてはいなかっただろうか。
きちんと言えていただろうか。
「ごめんなー。さっきちょっと出先でなぁ。」
『いえ、こちらこそ確認もせずにかけてしまってすみませんでした。』
「、どうしたの？」
ずるい。
なんで気が付くんだろうと、本当に、心底不思議になるくらい、
実は本当に魔法が使えたりするんじゃないかと思ってしまうくらい、
貴方は本当に敏感で。
自分の喉が鳴る、グッと詰まったようなくぐもった音が
脳に響いて、
なんでこんなに大きく聞こえたんだろう、と考えて
あぁ、緊張しているからかな。と思うと、
少し冷静になれた。
『っ、わかり、ますか・・・っ？』
「分かるよ。」
力強い声が、聞こえてきた。
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MIEL(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます。こんなコメントを頂けると、本当に作者冥利に尽きるなぁと思います。詩音さんの救われた、というコメントで私もとても救われます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年5月22日 20時) (
レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - この小説が私の気持ちを代わりに言ってくれていて共感しすぎて泣きました。この作品を作ってくださってありがとうございます。読んで心が軽くなりました。救われました。おまけも楽しみにしています。 (2018年5月21日 20時) (レス) id: dd54738304 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - 猫さん» 返信遅くなって申し訳ありません！そのようなコメントを頂けると、とても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 共感してつい泣いてしまいました。貴方様の文章力ならびに発想力凄く憧れました。これからもどうか頑張ってください。 (2018年3月20日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月16日 19時
