幸福と幻滅C�� ページ15
幻滅までの道のりは、
思っていたより短かったらしい。
私はこの日、苦手と嫌悪と失望は別物だったのだと知った。
えらく父の機嫌が悪い日だった。
朝からずっと眉間にしわが寄ってて、一目見て「不機嫌だなぁ。」
と思うほどに、あからさまに不機嫌だった。
私は父が不機嫌な日が昔から苦手だった。
何度も八つ当たりのようなことを言われて、
家の中の空気も重くて、
勉強漬けにされて、まるで以前の私に戻ったようだと
この状況に対してこみ上げてくる吐き気を抑えながら、そう思った。
実際昼間にそう思ったことは、当たっていたと思う。
ただ、以前のようにもだったのは、私じゃなくて
父の方だった。
まだ、私立高校を決められなくて
調べてはいても、この二年間ずっとあの公立に行くためだけに勉強してきたのに
そんな簡単にあきらめきれなくて、
そんなことを言ったら、
寝不足なのか、しんどいのか、
父は目を血走らせて
「まだ決めてないのか！！
そんなの諦めるしかないだろ！！！
病気になったのはお前の自業自得なんだから！」
そう言って怒鳴った。
自業自得？
なにそれ。
一体どの口がそれを言うんだと、怒りがこみあげてきて、泣きそうになって
ああ、怒りが上限を超えて涙が出そうになることって本当にあるんだ。
なんてのんきに思った。
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MIEL(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます。こんなコメントを頂けると、本当に作者冥利に尽きるなぁと思います。詩音さんの救われた、というコメントで私もとても救われます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年5月22日 20時) (
レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - この小説が私の気持ちを代わりに言ってくれていて共感しすぎて泣きました。この作品を作ってくださってありがとうございます。読んで心が軽くなりました。救われました。おまけも楽しみにしています。 (2018年5月21日 20時) (レス) id: dd54738304 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - 猫さん» 返信遅くなって申し訳ありません！そのようなコメントを頂けると、とても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 共感してつい泣いてしまいました。貴方様の文章力ならびに発想力凄く憧れました。これからもどうか頑張ってください。 (2018年3月20日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月16日 19時
