幸福と幻滅C�� ページ12
光・side
よほど嬉しかったのか、手を握りしめて話してくれる。
色白な肌が、力がこもっているせいで、もっと白くなる。
『良かったね。』
少しそっけない返事になってしまっただろうか。
でも、それ以外になんていえばいいか思いつかない。
多分「ええ友達やん。」とかは、言われるのを嫌がるだろう。
特に理由はないけれど、僕の勘がそう言っている。
よって却下。
しかしそれ以外だと、僕は学校の彼女を知らない。
だから、何も言えない。
年の差なんて、気にしないと、そう言ったのに・・・。
学校と言う僕の干渉できない領域の話を、
楽しそうにする紗世ちゃんに、気の利いた言葉一つあげられない。
「私の友達、すごく面白いんですよ。」
「五人仲いい子がいるんですけど、
一人はお金大好きで、
「まあ、世の中やっぱり金だよねー。」
って言ってます。スタイルがいいんですよ。
二人目は
「は？うちが好きなのは、男じゃなくてイケメンだから！不細工は却下！！」
って謎のどや顔で言う子で。
三人目は、二週間付き合った男と別れた三日後に
別の男子と付き合ってます。
三年間でこの子に彼氏ができたっていうのは、七・八回聞きました。
四人目の子が、剣道部の部長と、生徒会の副部長をやってた子で、
でも、凄い砕けた話とかもできるんです。
「私、いっこ上の代の剣道部の先輩、皆嫌いなんだよね。」
って先輩のいなくなった部室で堂々と言ってました。
最後の子は、
歌い手大好きで、何時もそらるさんとかまふまふさんとか、
新曲聞いては二人できゃあきゃあ言ってました。
ちなみに本人は、天月さんとセンラさんが推しだそうです。」
そこまで言い切った後に小声で
「これからは、学校に話も聞いてください」
っていうのが凄く、訳分かんないくらいに可愛くて、
『好き。』
ってほらもう。
愛おしいがあふれて止まってくれやしない。
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MIEL(プロフ) - 詩音さん» コメントありがとうございます。こんなコメントを頂けると、本当に作者冥利に尽きるなぁと思います。詩音さんの救われた、というコメントで私もとても救われます。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年5月22日 20時) (
レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - この小説が私の気持ちを代わりに言ってくれていて共感しすぎて泣きました。この作品を作ってくださってありがとうございます。読んで心が軽くなりました。救われました。おまけも楽しみにしています。 (2018年5月21日 20時) (レス) id: dd54738304 (このIDを非表示/違反報告)
MIEL(プロフ) - 猫さん» 返信遅くなって申し訳ありません！そのようなコメントを頂けると、とても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月27日 10時) (レス) id: 3de9d8857b (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 共感してつい泣いてしまいました。貴方様の文章力ならびに発想力凄く憧れました。これからもどうか頑張ってください。 (2018年3月20日 2時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIEL | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月16日 19時
