目を見開いて、理解する in日本 ページ7
自分はマリーじゃないと言うそのマリーは、確かにいつもと雰囲気が違う。
ピンク色の目が、透き通るような青色に変わっている。
それに、口調もいつもと違う。
見た目はマリーだが、中身が別のものに入れ替わっている…。
そんな印象を受けた。
「・・・。じゃあ、お前は一体、誰なんだ?」
湧いてきた疑問を解決するため、俺はそのマリーに質問することにした。
そのマリーはハッとした顔になると、自己紹介をした。
「申し遅れました。わたしはエレオノーレ、ドイツ人です。
・・・お見受けしたところ、あなた方は日本人のようですが、ここは日本ですか?
あと、どうしてわたしがここにいるのか、お分かりになりますか?」
○○○
自分がホテルベルリンの4代目総帥だと言ってしまおうかとも思った。
この方たちの目に悪意はないように見える。
けれど、もしかしたら、誘拐犯なのかもしれない。
だとしたら、おとなしくシュテラ達が助けに来るのを待った方が賢いと思う。
後から入ってきた女の人は、わたしの質問に戸惑ったように見える。
でも、それも一瞬で、すぐにしっかりした声が返ってきた。
「ここは日本だ。お前がマリーでないのなら、なぜおまえがここにいるのかはわからない」
ここが日本だということはわかった。
でも、なぜわたしがここにいるのかわからない、とは…。
すると、最初に目の前にいた方の人が、女の人の方にむかって
「キド。・・・この子、本当にマリーじゃない見たいっす」
と言った。
その時ちらりと見えた目が、赤く染まっていたように見えた。
瞬いた後に見たら、普通の色に戻っていたから、たぶん目の錯覚だと思うけれど。
「本当か?じゃあ、マリーはこいつの体にいる可能性が高いな…。とりあえず、詳しい話はみんなが帰ってからにするか。
エレオノーレ、だよな?とりあえず、パジャマを着替えろ。そのあと、こっちに来い」
そういうと、2人は出て行った。
まずは、着替える…と。
改めて部屋を見回すと、女の子らしいファンシーな部屋だった。
とりあえず、ピンク色の洋服掛けにかかっている青色のワンピースをに着替えることにした。
手に取ろうとベッドから降りると、大きな鏡に全身が映った。
そこに映った姿に、わたしは目を見開いた。
そこには______
見たことのない、長い白髪の女の子が立っていた。
.
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作者名:菜の葉 | 作成日時:2016年11月5日 11時