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In 日本 ページ17

「“モモ”ですね。はい、わかりました!」


 はじけるような笑顔でそう言うエレオノーレちゃんはとてもうれしそうで、わたしもうれしくなった


「そういえば、団長さんたちは自己紹介したんですか?」


 ふと思いついてそういうと、「いや、まだだな」と団長さんが言った

 そこから、みんなの自己紹介が始まった


「メカクシ団団長、キドだ。よろしくな、エレオノーレ」

「正確には、木戸つぼみって言うんだよ」


 そこで口をはさむのはカノさん

 もちろん団長さんに殴られる


「団員No.2、瀬戸幸助っす。セトって呼んでくれっす」


 そういうセトさんは、なんだか元気がない

 マリーちゃんが心配なんだと思う

 ここにいるのはエレオノーレちゃんで、マリーちゃんはどこか他の場所にいるみたいだし


「団員No.3、鹿野修哉で〜す。カノって呼んでね☆」


 カノさんは、団長さんに思いっきり殴られてたのに、もういつも通りの笑顔だ

 …でも、あれって欺いてるからかな?

 次は、わたしだね


「では改めて…。団員No.5、如月桃、16歳。これからよろしくね!」


 にっこり笑うと、エレオノーレちゃんも品のある微笑みを返してくれた

 それはまるで、どこかのお姫様みたいにかわいらしかった


「次はわたしですよ!ご主人、スマホを向けてください!」

「わかったよ、ほら」


 お兄ちゃんがエネちゃんのいるスマホを、エレオノーレちゃんの方に向ける

 驚くかなと思ったけど、エレオノーレちゃんは逆に目をキラキラさせていた


「団員No.6、電脳プリティガールのエネちゃんでーす!初めまして!エネって呼んでくださいな♪」


 エネちゃんがいつも通りハイテンションな自己紹介をした後は、お兄ちゃんが口を開く


「団員No.7、如月伸太郎。モモの兄だ。よろしく」


 そっけない感じで言ったお兄ちゃんは、いつものコミュ障スキルを発動しない

 まあ、見た目はマリーちゃんだし、そんなに緊張してないのかも


「団員No.8、雨宮響也。よろしく」


 ヒビヤ君も、そっけない自己紹介

 なんだか最近お兄ちゃんに似てきたかも…

 う〜ん、やだなぁ

 次はコノハさんの番、だけど…


「ん、コノハは?」


 お兄ちゃんも、疑問を持ったようで言う


「コノハは部屋で寝てた。まあ、そのうち起きてくるだろう」


 団長さんが答える

 納得したようにうなずいていると突然


「あの…」


 エレオノーレちゃんが口を開いた


.

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作者名:菜の葉 | 作成日時:2016年11月5日 11時

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