ふわ×２キャラ２人が入れ替わりました！ (ページ16)

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In ドイツページ16

「あいつからか…」

　ゲルブが、わたしの持つ手紙を見て、ため息交じりに言った

　あんまり嬉しそうじゃない

　それに、“あいつ”って？

　この文字の人だと思うけど…、やっぱり読めないなぁ

○○○

　忌々しいあいつのことを思い出していると、マリーからの視線に気が付いた

　手紙を開けずに、手にしっかりと持っている

「(文字が読めないのか…？)」

　まあ、俺も前まで読めなかったが

　それか、お嬢様あての手紙を、自分が開けるのをためらっているとか？

　まあそれは置いとくとして、とりあえず、これからのことを話しておかないと

「その手紙は、中国の山奥に住んでるヤウズってやつからのものだ。お嬢様あてに、たまに来るんだ。で、これからのことなんだが…」

　マリーは、しっかりとこちらを向いて聞いている

　俺は話を続ける

「ヤウズの知り合いに、人工知能がいるんだ。そいつならもしかしたら、マリーの家とか、どうやったら戻れるかとかが分かるかもしれない」

　マリーが息をのむのが分かった

「だからまず、ヤウズのとこに行かなくちゃいけないんだけど…」

　その後が言い出しにくい

　まさか、犯罪グループの総帥だから自由に出歩けない、なんて言えないし…

「…お嬢様は、自由に出歩けないんだ。誘拐されるかもしれないから」

　まあ、嘘じゃない

　俺たちドライドラッヘンやシュテラ様がいるから、そんなこと起きないけど

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