In 日本 ページ15
“まりー”ではないと告げた
どういう反応が返ってくるか、不安だったけれど…
「エレオノーレちゃん、だね。わたしは、如月桃」
にっこり笑って自己紹介をした如月様の反応は、まったくもって予想外だった
「(信じてくれたのでしょうか…?)」
あっけらかんとしている如月様をじっと見ていると
「どうしたの?」
不思議そうな顔でこちらに尋ねる
「…如月様は、信じてくれたのですか?」
目だけを上げて、如月様を見る
すると如月様は、
「うん。嘘を言ってないって、なんとなくわかったから」
そう言って微笑んだ
くもりのない瞳に、わたしはほっとした
「あと、“如月様”はちょっと…。お兄ちゃんとかぶっちゃうし。モモって呼んで」
『モモって呼んで』
そう言われた途端、心臓がドキンとなった
「(それって___。とっても、友達みたい…)」
立場なんて関係なく、接してくれる人
そんな“友達”が欲しかった
それが、できるかもしれない…
ふと、昨日の夜流れ星に願ったことを思い出す
『友達が欲しい』
その願いを、流れ星がかなえてくれたのかしら…?
何はともあれ、わたしはそれに答える
「“モモ”ですね。はい、わかりました!」
とても嬉しかった
.
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のあなたにラッキーな能力は…?
目を覚ます能力
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作者名:菜の葉 | 作成日時:2016年11月5日 11時