新たなる出会い in日本 ページ13
わたしは、しゃっきりした頭で3人を見つめた。
まず、最初に会った男の人。
黒髪に黒い目、緑のフードつきの服を着ている。
何故かそわそわとしていて、時折ちらちらとわたしの方を見ている。
次に女の人。
緑色の長い髪で、紫色のパーカーを着ている。
色が白い美人だけど、なんだか中性的な顔をしている。
最後に、もう1人の男の人。
茶髪に猫目、黒いパーカーを着ている。
わたしの方を、少し不思議そうに見ている。
そんなふうに観察をしていると、わたしが入ってきたドアから、黒髪で赤いジャージを着た男の人と、明るい茶色の髪にピンクのパーカーを着た女の人、わたしより小さな男の子が入ってきた。
「きたか」
「ああ、来たけどさ。なんなんだよ。いきなり、アジトに来いだなんて」
どうやら知り合いみたい。
「(でも、アジトって…?)」
やっぱり、この人たちはどこかの犯罪グループなのかしら?
そんなことを考えていると、突然
「みんなに聞いてほしいことがあるんだ」
緑の髪の女の人が言った
「マリーが、別人に入れ替わった」
“まりー”というのがこの姿の持ち主だということは間違いないようで、みんなの目が一斉にこちらを向いた
「入れ替わった? キド、寝ぼけてるの?」
猫目の男の人が、緑の髪の女の人______キドに言った
キドは、むっとしたようで
「寝ぼけてないし、嘘でもない。セトが確認した」
と、緑の服を着た男の人______セトに顔を向けた
「…そうみたいっす」
セトはまだ、暗い顔をしている
「えっと、団長さん。つまり、今ここにいるマリーちゃんは、マリーちゃんじゃないってことですか?」
「ああ、そういうことだ」
「それじゃあ…」
ピンクのパーカーを着た女の人が、こちらを再度見た
「あなたは、誰?」
きょとんとした瞳が、わたしを覗き込む
やはり、犯罪グループには見えない…
「(言っても、大丈夫かしら?)」
迷っていても仕方がない
わたしは口を開く
「わたしは、エレオノーレ。そちらの方の言うとおり、“まりー”ではありません」
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ラッキーカラー
あずきいろ
今日のあなたにラッキーな能力は…?
目を覚ます能力
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作者名:菜の葉 | 作成日時:2016年11月5日 11時