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「……暇だなぁ……」

……そうだ、もう夕食できたかな。
そう思ってゆっくりと起き上がり、自室を出てリビングに行くと丁度お母さんがテーブルに夕食を並べ終えたところだった。やがて夕食を済ませてお風呂に入り、私は自室へ行ってベッドに入って眠ったのだった。
そして休日はずっと自室にあるパソコンでゲームをして過ごし、あっという間に月曜日になった。起床した私は朝食のいつものトーストを食べながら携帯を弄り、ゲームを開く。

「ん、……んぐ?」

トップページの下までスクロールさせると「NEWS」と書かれたところに「エネの第2期のアップデートについて」と書かれていた。私がそれをタップすると、クロハと吹き出しが現れる。

『エネの第2期のアップデート時間は、午前7時30分となっております。これからもこのゲームをお楽しみください』

「7時30分……って、あと1分じゃん!」

ふとリビングの壁掛け時計に目を向けると、7時29分を指していた。そしてじっと時計を見て長い針が6に来た途端、私は「会員登録(無料)」の下にある「つづきから」のボタンをタップした。
すると丁度玄関のチャイムが鳴り、お母さんは朝食やお弁当を作っていて忙しい為、私は仕方なく玄関に行ってドアを開ける。

「はーい……って、あれ? 誰もいない?」

朝からピンポンダッシュとか、一番迷惑だな……なんて思いながらドアを閉めようとしたところで、足元に置かれた赤いリボンでラッピングされた両手に収まるくらいの小さな白い箱に気がつく。

「何これ。綺麗にラッピングまでしてあるし……」

それを持って私はとりあえず自室に行ってベッドに腰かけ、リボンを解いてみる。

「何が入ってるかな……?」

少しワクワクしながら箱のふたを開けて中を覗く。
するとそこには腕に白い線が描かれただぼついた長袖の青いジャージを着て、黒いミニスカートを履いた女の子――エネちゃんが、私を見上げていた。

「っえぇぇえ!? エネちゃん!?」

「はいっ、電脳プリティーガールのエネちゃんです! あ、あなたが桃湖さんですか?」

「うん、そうだけど……どうしてここに?」

箱から出てきたエネちゃんに尋ねると、エネちゃんはこう言った。

「言ったでしょう? 戻ってきますって! これからもエネのお世話、よろしくです!」

「え……、えぇっ!?」

こうして、エネのお世話はまだまだ続くのであった。


*END*

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設定タグ:カゲプロ , 育成ゲーム , エネ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:天ノ川夜月 x他1人 | 作成日時:2018年2月13日 18時

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