【カゲプロ】＊メカクシティ育成ゲーム＊エネver.*１* (ページ5)

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｢お母さん、もう夕食できたー？｣

｢もうとっくにできてるわよ。冷めちゃうから早く食べなさい｣

リビングに行くと仕事から帰ってきたお父さんもいて、両親は先に食べていた。私は夕食を急いで食べ、その後は再び自室に行って携帯を手に取り、先程のゲームを開く。

｢エネちゃんにも夕食あげよっかな～｣

鼻歌を歌いながらごはんボタンをタップし、味噌汁をあげてみる。するとエネちゃんは困ったような顔をして、口を開く。

『あぁ～、今カレー食べたばかりでお腹いっぱいなんで……後で食べますね！』

そう言ったエネちゃんは、苦笑しながら私に味噌汁を返す。
じゃあ……あ、頭撫でてあげよう。
私がエネちゃんの顔をタップすると、顔がアップで映し出された。頭に指を置き、撫でてみるとエネちゃんは再び頬を赤く染める。
そしてエネちゃんの周りにハートが浮かび、ゲージに溜まっていく。

｢うおおぉ!! 溜まれ溜まれ～っ!!｣

そう言いながらエネちゃんの頭を指で擦っているとも言えるが、撫でているとゲージが満単になり、エネちゃんの頭の上に緑の文字で｢レベルup！｣と現れた。

｢あっ、レベル上がった！｣

画面をタップすると｢赤いコインを30枚獲得しました｣という文が画面中央に表示され、もう一度タップするとエネちゃんの頭から何かを考えているような、モコモコとした吹き出しが出ていた。
私はその吹き出しをタップしてみる。

『ねぇ桃湖さん、この格好だと寒いので、エネに合う服を買ってきてくれませんか？』

あぁー、確かにキャミソールで裸足は寒いよね……。
そう思ってショップのボタンをタップすると、｢ごはん｣｢ドリンク｣｢デザート｣｢服｣の４つのボタンが２列になって表示され、私は服のボタンを押す。

｢わ、沢山ある……！｣

画面には色とりどりの服が映し出され、画面を右へとスクロールしていると腕の部分に白い線が描かれていてだぼついた袖の青いジャージが目に入った。そしてその隣には黒いミニスカートがある。

｢この２つ、どっちも買いたいな～……１つ５枚だから、全部買うとしたら赤いコイン10枚使うのか｣

10枚くらいなら使っても大丈夫かな……50枚あるし、買わないとエネちゃんが困り顔になっちゃうし。
そう思いながら私はその２つのアイテムを赤いコインを10枚消費して購入した。