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『まず最初に、この部屋に置いてある大きなプレゼント箱をタップしてください』
そう言うとクロハから出ていた吹き出しがなくなり、部屋の中央にプレゼント箱が出現した。クロハが言っていた通りにタップしてみると、箱をラッピングしていた赤いリボンが解かれて箱のふたが開く。
その中からは、赤いドット柄・紫・緑・黒・ピンク・オレンジ・青・赤・水色・黄緑色の小さな箱が出てきて、それらは大きなプレゼント箱の前に横一列に並んだ。
『この中から、好きな箱を1つ選んでください』
「この中から? うーん、どれにしよう……。一番左にしようかな……でも1つだけドット柄っていうのは最後にとっておきたいし……」
そうやって迷った挙げ句、私はオレンジの箱を開けることにした。オレンジの箱をタップしてみると箱のふたが開き、キラキラと光って画面全体が白に染まる。
そして霧のようなものが晴れると、オレンジの箱の前には黄色のワンピースのようなキャミソールを着た、左側の髪が長いオレンジ色の髪を右の上の方で結んだ女の子が、にこにこしながらこちらを見つめていた。
『えーっと、次のロケ地はー……あれっ、部屋? あっ、私は如月桃、16歳です! よろしくお願いします!』
「……あ、ハイ」
聞こえるはずがないのに、私はそう言ってペコリとお辞儀をした。
な、なんかアイドルっぽい子だな……。
そう思いながら画面の女の子・桃ちゃんと見つめあっていると、再びクロハと吹き出しが出現した。
『それでは、左上の「ごはん」をタップして食べ物を与えてください』
画面左上にある白いご飯のマークをタップすると、「ごはん」「ドリンク」「デザート」のボタンが現れた。
『「ごはん」をタップして、食べ物を与えてみてください』
「ごはん」を言われた通りにタップしてみると、さらに分岐してカレーやサラダ、味噌汁などのイラストが表示される。
「んー、どれあげようかな……桃ちゃんが好きそうなもの……」
悶々と考えながら画面をスクロールさせて食べ物を見ていく。そして私は、カレーを桃ちゃんにあげることにした。
私がカレーのイラストが描かれたマークをタップしてみると、桃ちゃんの左上に湯気が立ち上るカレーが表示された。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2018年1月27日 22時