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ある日、学校が終わって帰宅してお母さんが夕食を作り終えるまで特に課題もする事もなく暇だった私・永倉Aは、自室のベッドに横になって携帯でネットを開いていた。
「はぁ……暇すぎる。何か暇潰しになるいいもの……そうだ、ゲームとかあるかな?」
そうぶつぶつと呟きながら私は検索画面に飛び、長方形の白い枠の中をタップして「ゲーム 無料」と打ち込んで検索ボタンを押した。
そうするとすぐに検索結果が画面一面に表れ、私は下へ下へとスクロールさせながら1つひとつに目を通していく。
「んー……全部やった事あるものか面白くなさそうなものばかりだな……」
そして一番下まで目を通した私は次ページに飛び、再びスクロールさせながら目を通す。そこで、画面をスクロールさせていた私の指はピタリと止まった。
「ん、何これ……『メカクシティ育成ゲーム』……? 育成ゲームってそういえばあまりやった事ないかも……」
少しそのゲームが気になった私は、ゴシック体で書かれた『メカクシティ育成ゲーム』という青い文字をタップしてみる。
そうすると画面中央に10人の小さなデフォルメキャラが横一列に並んでいた。その下には、先程見た『メカクシティ育成ゲーム』という文字が大きく書かれていた。
「へぇ〜、何か面白そうだな……無料だし」
そう言って「会員登録(無料)」と書かれた緑色のボタンを押すと、名前・生年月日・メールアドレスなどを書き込む画面になり、私はそれらの欄に情報を打ち込んだ。
「……よしっ、できた!」
確認ボタンを押し、打ち込んだ内容を見て私は登録ボタンを押す。
すると画面は部屋のイラストに変わり、少し長めの黒髪を後ろで1つ結びにした、いかにもゲームのキャラっぽい黄色い目の男キャラが部屋の右下に表れ、吹き出しが表示された。
『このゲームをプレイしていただき、誠にありがとうございます。このゲームは、キャラクターを育成し、レベルを上げていくゲームです』
『おっと、紹介が遅れましたね。私はこのゲームのナビゲーターのクロハです。分からない事がありましたら、何でもお聞きください』
このキャラはクロハっていうんだ……クロハも育成できるのかな?
そう思いながら、私は画面をタップして吹き出しの中の文を読んでいく。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2018年1月27日 22時