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「お母さん、もう夕食できたー?」
「もうとっくにできてるわよ。冷めちゃうから早く食べなさい」
リビングに行くと仕事から帰ってきたお父さんもいて、両親は先に食べていた。私は夕食を急いで食べ、その後は再び自室に行って携帯を手に取り、先程のゲームを開く。
「茉莉ちゃんにも夕食あげよっかな〜」
鼻歌を歌いながらごはんボタンをタップし、味噌汁をあげてみる。すると茉莉ちゃんは困ったような顔をして、口を開く。
『さっきカレー食べたばかりでお腹いっぱいだから……また後で食べるね?』
そう言った茉莉ちゃんは、苦笑しながら私に味噌汁を返す。
じゃあ……あ、頭撫でてあげよう。
私が茉莉ちゃんの顔をタップすると、顔がアップで映し出された。頭に指を置き、撫でてみると茉莉ちゃんは再び頬を赤く染める。
そして茉莉ちゃんの周りにハートが浮かび、ゲージに溜まっていく。
「うおおぉ!! 溜まれ溜まれ〜っ!!」
そう言いながら茉莉ちゃんの頭を指で擦っているとも言えるが、撫でているとゲージが満単になり、茉莉ちゃんの頭の上に緑の文字で「レベルup!」と現れた。
「あっ、レベル上がった!」
画面をタップすると「赤いコインを30枚獲得しました」という文が画面中央に表示され、もう一度タップすると茉莉ちゃんの頭から何かを考えているような、モコモコとした吹き出しが出ていた。
私はその吹き出しをタップしてみる。
『桃湖、お願いがあるんだけど……この格好だと寒いから、服を買ってくれないかな?』
あぁー、確かにキャミソールで裸足は寒いよね……。
そう思ってショップのボタンをタップすると、「ごはん」「ドリンク」「デザート」「服」の4つのボタンが2列になって表示され、私は服のボタンを押す。
「わ、沢山ある……!」
画面には色とりどりの服が映し出され、画面を右へとスクロールしていると不思議の国のアリス風のエプロンドレスが目に入った。そしてその隣にはピンクのリボン、茶色い靴がある。
「この3つ、全部買いたいな〜……1つ5枚だから、全部買うとしたら赤いコイン15枚使うのか」
15枚くらいなら使っても大丈夫かな……50枚あるし、買わないと茉莉ちゃんがさっきみたいに困り顔になっちゃうし。
そう思いながら私はその3つのアイテムを赤いコインを15枚消費して購入した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2018年1月5日 17時