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「ほら早く席つけー、ホームルーム始めるぞー」
教室に入り教壇に立った担任の先生はそう言い、クラス委員の号令で立って礼をし、着席をする。
「今日は特に授業の変更はないな。今日も1日頑張れよー」
遅刻者と欠席者を出席簿に記しながらそう言った担任は教室を出ていき、生徒達は再びグループごとにまとまり、談笑し始める。私は携帯を出して白いイヤホンを耳にあて、チャイムが鳴るまで文乃ちゃんのお世話をする。
まだクラスに馴染めなくて1人でいるけど別に寂しくなんかないし。むしろ慣れてきて1人の方がいいや、こうして沢山文乃ちゃんと遊べるし。
そう思いながら画面を見ると、文乃ちゃんの左上にモコモコとした吹き出しが表示された。
『ねぇっ、桃湖は今暇? だったらさ、私と何か話さない?』
文乃ちゃんがそう言うと「いいよ」と「今忙しいから……」の2つのボタンが表示され、私は「いいよ」のボタンをタップする。
『ホント? やった〜! じゃあ、桃湖から私に聞きたいこととかある?』
すると「この前言ってた好きな人について話そう!」と「夏もマフラーしてるの?」の2つのボタンが表示され、私は迷いながらも「この前言ってた好きな人について話そう!」のボタンをタップする。
『えっ、あ、うん、いいよ? どんなことが知りたい?』
顔を赤らめながらそう言う文乃ちゃん。そして「好きな人とはいつから友達なの?」と「告白しないの?」のボタンが現れた。
「……ふふっ」
「告白しないの?」を選んだらまた顔を赤くするんだろうな、と思いながら私は小さく笑う。見られていないか少し心配になった私が周りを見渡してみると、クラスの子達はグループの子達との話に夢中になっていて、誰も見ていなかった。
まぁ、私はクラスの中で空気みたいな存在だしね……見てる訳ないか。
そう思いながら「告白しないの?」のボタンをタップすると、文乃ちゃんは顔を真っ赤に染めてこう言う。
『こっ、告白!? む、無理だよ! だって私のこと、恋愛対象にしてるか分からないし……。それに、告白して振られたら今の関係崩れちゃうかもだし……だから、告白はしないよ』
画面をタップすると、「一途なんだね〜」と「もし相手も自分のことが好きで、告白してきたらどうする?」のボタンが現れ、私は「もし相手も自分のことが好きで、告白してきたらどうする?」のボタンをタップした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2018年4月14日 18時