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とある少女の非日常 byイチイ ページ39

「ん…おはよ…」

「あっ。おはよミラちゃん」

寝室のドアを開けたのは、眠たそうに目をこすりながら立っているミラちゃんだった。

「イチイ、ゴメン…。私、寝ぼけて…」

「あはは、いいよいいよ。紅茶あるけど、飲む?あ、ミルクティーの方がいい?」

「うん…」

おいで、と手招きすると、ミラちゃんは眠たそうにフラフラとイスに座った。
ティーカップをもう一組出し、テーブルに置く。
ポットを傾けて紅茶を注ぎ、それにミルクと砂糖を加えかき混ぜると、綺麗なマーブル模様が現れた。

「はい」

「ありがと…」

差し出したカップを受け取り、フーフーとミルクティーを冷ますミラちゃん。
私はそれを見ながら、ミラちゃんを呼んだ。

「ねーミラちゃん」

「ん…?なに?」

「私って…薄情なのかなぁ…」

壁に貼ってある写真を見ながら言うと、ミラちゃんは半ば驚いた様に私を見た。

「…なんで?」

「あー、なんとなく?」

小さく笑いながら言う。
そんな私を見たミラちゃんは、私に向けていた視線を持っていたカップに移した。
あ、困ってる。
そりゃそうか。
いきなりこんな質問されたら、誰だって困るよね。

「あ…っと、やっぱいいや。変な質問してごめんね、ミラちゃーー」

「…と思う」

「え?」

「私は、イチイは薄情者なんかじゃないと思う」

ミラちゃんは再度私に視線を移し、そう答えた。

「なん…で?」

「だって、薄情って人を思いやる気持ちが少ないことを言うんでしょ?」

「え…うん。そだけど…」

「じゃあ、イチイは違うよ。イチイは薄情者なんかじゃない」

「……」

「それに…」

「…それに?」

私を見たミラちゃんは、ニコリと微笑みながら言葉を紡いだ。

「それに、もしイチイが薄情者なら、こんな事しないでしょ?」

カップに目を落とし言うミラちゃんに、思わず思考が停止する。
そして次に、私はクシャリと困った様な笑みを浮かべた。

「そだね」

「うん!そーだよ!」

カップに入った琥珀色をした紅茶が、小さく揺れた。







友達はいますか?

ーーはい。

家族はいますか?

ーーはい。

それは貴方にとってどんな人ですか?








ーー私にとって、なくてはならない……かけがえのない存在です。



ーーーー
長々と失礼しました!
そして、駄文ですいませんでしたぁぁあああ!

とある少女の人格のお話 byユウ→←とある少女の非日常 byイチイ



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キル@村田(プロフ) - *LERELUA*さん» な、なら良かった・・・・ (2013年3月10日 14時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - キル@村田さん» えっ!?あ、だっ、大丈夫だよ!!!?もう解決策見つけたし!!…だ、だからほら、えぇと、なっ、泣かないで……っ?ね……?(つд;*) (2013年3月10日 13時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
キル@村田(プロフ) - な、何か話がつかめないけど・・・・ミラごめんね(´;ω;`) (2013年3月10日 12時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*KANON*(プロフ) - せんさん» いいよ!パスはsetunaです! (2013年3月10日 0時) (レス) id: 8e8dc3aee6 (このIDを非表示/違反報告)
せん - 2作目にもう書いちゃっていいんだよね? (2013年3月10日 0時) (レス) id: 32b86f5983 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:非公式メカクシ団 x他2人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年3月3日 12時

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