とある少女の非日常 byイチイ ページ38
カーテンから、柔らかい日の光が差し込んでくる。
「ん…んん…」
それに影響されゆっくりと重たい瞼を持ち上げると、見慣れた黒地に紅いバラと紫の蝶が舞った枕がぼやけた視界に入ってきた。
これまた重たい体を起こそうとすると、力を込めた腕に何かが触れる。
「ん…なに…？」
それが何か確かめる為に視線を布団の中に移せば、そこには見慣れているがここにはいないハズの人物が私のベッドで眠っていた。
「ミラ…ちゃん…？」
覚醒しきれてない頭をフルで働かせ、状況を理解しようとする。
確か昨日は、センが新しい曲を作ったとかで私がその動画を作る事になり夜中の2時くらいまで動画を作っていた。
で、その後私は脳が睡眠をとりたいという要求をしてきたため、逆らわず素直に布団に潜りこんだ。
あ、部屋の鍵…かけてない…。
ああ…と呟いて理解する。
「ミラちゃん、寝ぼけて私の部屋に来たな…？」
苦笑いしながら言えば、それを肯定するかの様にミラちゃんは小さく寝返りを打った。
＊＊＊
沸かしたお湯をティーポットに注ぐと、入っていた紅茶の葉の香りが私の鼻腔をくすぐる。
用意したティーカップにポットに入った紅茶を注ぐと、カップは琥珀色で満たされた。
そこに適量の砂糖を入れスプーンでグルグルとかき混ぜれば、砂糖は跡形も無く溶けていく。
只今の時刻、午前9時15分。
私にしてはお早い目覚めだ。
フーフーと息を吹きかけ紅茶を冷まし、カップに口をつける。
結局あの後、ミラちゃんに布団をかけてなるべく音をたてない様に寝室を出た。
起こそうと思ったんだけど、あんまり気持ち良さそうに寝てたから出来なかったんだよね。
ていうか、どうやって2階の自分の部屋から3階の私の部屋に来たんだろう…。
カチャリとカップをソーサーの上に置き、フウ…と息を吐く。
頬杖をつき壁を見ると、そこには団員達の写真が飾ってあった。
ま、飾ったの私なんだけど。
友達はいますか？と聞かれれば、一応はいと答えられる。
だが、家族はいますか？と聞かれれば、口を噤んでしまう。
ここに来る前の私は、そんな子供だった。
両親の顔なんて、覚えていない。
というか、分からない。
どうも私は生まれてすぐ孤児院に預けられたらしく、家族に関する記憶は何一つ持ち合わせていない。
両親に会いたいなんて思った事は一度もなく、どういう人だったのだろうと考えた事も無かった。
「…私って、薄情なのかなぁ…」
呟いた言葉は、ドアの開閉音によってかき消された。
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キル＠村田(プロフ) - *LERELUA*さん» な、なら良かった････ (2013年3月10日 14時) (
レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - キル＠村田さん» えっ!?あ、だっ、大丈夫だよ!!!?もう解決策見つけたし!!…だ、だからほら、えぇと、なっ、泣かないで……っ？ね……？（つд；*) (2013年3月10日 13時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
キル＠村田(プロフ) - な、何か話がつかめないけど････ミラごめんね(´；ω；｀) (2013年3月10日 12時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*KANON*(プロフ) - せんさん» いいよ！パスはsetunaです！ (2013年3月10日 0時) (レス) id: 8e8dc3aee6 (このIDを非表示/違反報告)
せん - 2作目にもう書いちゃっていいんだよね？ (2013年3月10日 0時) (レス) id: 32b86f5983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：非公式メカクシ団 x他2人 | 作者ホームページ：
作成日時：2013年3月3日 12時
