↑の続き。 ページ34
ミラside
「―――っ!?」
どうしよう。
………とにかく、普通を振る舞わなきゃ。
バレないようにしなくちゃ。
その二つが脳を支配し、私はゆっくり立ち上がった。
ガチャッ
――それとほぼ同時に、アキが、扉の向こうから姿を現した。
アキside
この暗い部屋に佇む君は
何重にもブレてて
よく見えない。
それなのに、“心の嘘”だけは、いつもより数倍よく聞こえるんだ。
アキ「……ミラ、どうしたんだ?皆、支配してたぞ?」
ミラ「……ごっ、ごめん…!!!!私は大丈夫だよ…っ!!」
それは、嘘。
ミラ「…ちょっと、熱っぽかっただけだし…」
それも、嘘。
ミラ「だっ、だから、アキも、心配しないでっ…?」
……これは、
“本当”の裏に隠された
“嘘”。
――…ああ、やっと、グレンの言っていたことが半分わかった。
君は、気にしすぎているんだ。
相手の反応を。相手が自分に対してどう思っているのかを。
俺みたいな能力を持った人間には、それを知る――いや、“知ってしまう”ことが、何よりの苦痛なんだけれど。
なあ、君は一体、それを知ってどうするんだい?
――…俺は、君のそれが『嘘』だと知って尚、気づかないフリをし続ける。
……だって、意味がないだろう?
……無理矢理、君の『本当』を引きずり出したとして、それに一体何の価値がある?
少なくとも、俺は、そんなことをして胸の内を明かされたって、ちっとも嬉しくない。
……今は、良い。
まだ。
――君が『本当』を話せるようになる、その日まで―――
ミラside
貴方の真っ直ぐな眼が、怖い。
どこまでも見透かされてるような気がして、怖い。
私の中の一人は
「もっと近付いてほしい。そばにいてほしい。気付いてほしい」と願っているのに、
もう一人の私は、
「もう近寄らないで。見えてしまう。気付かれたくない」って叫んでる。
ミラ「私は大丈夫って、セツナたちにも伝えて……」
――矛盾してる。
アキ「……そうか。早く治せよ」
――……そんなこと、私が一番よくわかってる。
アキ×ミラside
ねぇ、君がこんなにも近いのに
――――――……何故か、遠いんだ。
****
そのうち心を開けると良いですね(*´∀`)
14人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キル@村田(プロフ) - *LERELUA*さん» な、なら良かった・・・・ (2013年3月10日 14時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*LERELUA*(プロフ) - キル@村田さん» えっ!?あ、だっ、大丈夫だよ!!!?もう解決策見つけたし!!…だ、だからほら、えぇと、なっ、泣かないで……っ?ね……?(つд;*) (2013年3月10日 13時) (レス) id: ceecd53c0c (このIDを非表示/違反報告)
キル@村田(プロフ) - な、何か話がつかめないけど・・・・ミラごめんね(´;ω;`) (2013年3月10日 12時) (レス) id: 42c63c4694 (このIDを非表示/違反報告)
*KANON*(プロフ) - せんさん» いいよ!パスはsetunaです! (2013年3月10日 0時) (レス) id: 8e8dc3aee6 (このIDを非表示/違反報告)
せん - 2作目にもう書いちゃっていいんだよね? (2013年3月10日 0時) (レス) id: 32b86f5983 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:非公式メカクシ団 x他2人 | 作者ホームページ:
作成日時:2013年3月3日 12時