メカクシ団(非公式)の日常

日常がわからなかった日の話。byミラ ページ28

『日常』。

それは、見えているようで


一番見えないモノ。


だけど


一番大切にしなくちゃいけないモノ。




あの時の私には


それが全然わかってなくて



自分のことしか考えない

否

考えられない


愚かで

哀れで

汚くて

脆い



気付いた時にはもう何もかも手遅れで



何度


時間を戻したいと

あの日にあの時に戻りたいと

戻ってやり直したいと


思ったことか

願ったことか


そしてそう願い悔やむ度に



もう遅いと

全部全部終わったことなのだと



悟り、絶望したことか



泣いてみても

怒りをぶちまけてみても



ただ、虚しくなるだけで。


戻っては来ないということを

思い知らされるだけで。




――こんな思いは

もう二度と

したくない



失いたくない



嫌われたくない



キラワレタクナイ






もう

こんな私は


隠して

見えなくしてしまおう




代わりに



いつも笑って


やり過ぎないコになろう




イイコニシヨウ




相手の気分を悪くしない


機嫌を損ねさせない



ソレデイイ



ソレガイイ









そう決めてから、何年経ったのだろう


もう慣れてしまったけれど


自分を抑制して

コントロールして



そんなある日

このメカクシ団に入って



我慢する回数はかなり減ったんじゃないだろうか

だって

皆優しくて

楽しいから、

ちっとも私の『汚いところ』が出そうにないもん


でも

だからこそ怖くなる



いつか

気が緩んで


『コレ』が出てきてしまったとしたら



………その時は





「さよなら………かな」





でもね、可笑しいんだ




こんなに見せたくないハズなのに




心のどこかで




「……誰か………お願い…………」









「………気付いて…………」





見抜いてほしいと


見抜いた上で


『大丈夫だよ』と言ってほしいと







――――そう、まだ、期待してる。









(泣けないし、泣くつもりもないよ？)



＊＊＊＊＊



ミラは実は、皆の前で本当の意味で泣いたことも
本当の意味で甘えたこともありません


団長さんと同じで普段は能力持ってる人でも心は覗けません

目を癒す話。（意味不明かも）　ｂｙレミト→←俺の一日 エネハ

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