太刀川隊は抜けました

大規模侵攻は私のせい ページ10

話していると重たい三輪くんの声が響いた



三輪「嵐山さん、近界民ネイバーを庇ったことをいずれ後悔する時がくるぞ。あんたたちは分かってないんだ。家族や友人を殺された人間でなければ近界民ネイバーの本当の危険さは理解できない」


嵐山くんは悠一が両親を亡くしたこと、師匠である最上さんが亡くなったことを話した

それでも三輪くんの表情は変わらない


『三輪くん』



こっちを少し睨むように見た三輪くん


『もし、大規模侵攻でお姉さんが殺されたことを近界民のせいだと思って矛先を向けているならそれは違うよ』

三輪「何言ってるんですかAさん、姉を殺したのは近界民だ！！」

『あの大規模侵攻は誰のせいでもない、近界民でもない、私のせいだよ』


この言葉に三輪はもちろん周りにいた出水、嵐山、佐鳥

無線の先にいる綾辻、木虎、時枝

全員が驚いている

なぜって.........ね、笑

日常を大きく変えた騒動が自分のせいで起きたと言っているのだから

それに、Aの真剣で悲しそうな表情はそうさせるには十分だった

『この間聞いたんだ、亡くなってること。ずっと言おうか迷ってた、けど黙ってる方がおかしいよね、』

そう言って少し辛そうに笑うA

三輪「Aさんは迅よりもボーダーにいると聞いた、ボーダーがなんで」

『ボーダーだったからだよ、、』

三輪「は？」

『ごめんなさい』ﾍﾟｺ


周りはシーンとしている


『私、先戻るね、、緊急脱出機能(ベイルアウト)』


ひとつの光がボーダー本部に向かって飛んで行った

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