5セーブ バグ ページ5
プレイヤーリストというもので確認してみたところ、キャットマンは僕だけだった。というのも、猫耳と尻尾が生えるため、自分の年齢と合わないと考える人が多かったからだ。
ショップでも猫耳や尻尾はアクセサリーとして買えるが、一度決めてしまった種族は変えられないので、今のところキャットマンは僕だけ。これから増えるかもしれないけれど。
最初は少しここら周辺を探検しようかな、とウィンドウの画面を閉じ、広場の中央にある巨大な地図を見る。
どうやらこの世界は、いくつかの浮島とその地域を囲むようにして広がる大地と海洋によって形成されているらしい。僕が今いる浮島は、その世界の中心。
浮島の数は全部で7つ。一つの大きな浮島を囲むように、五つの浮島が浮いている。そしてもう一つの浮島は、一番大きな中央の浮島の遥か真上にあるらしい。
浮島の中は基本的にはセーフゾーンとなっているが、イベントやフェアの場合はその限りでなく、運営側が故意的にモンスターを出現させることもあるそうだ。
「それにしても、壮観だなあ…」
一番大きい浮島の端から世界を見下ろせば、ちっぽけな自分を再確認する。どこまでも続く地平線の先を、僕はまだ知らない。
広場にある地図は、浮島の場所と大体の地形を記しただけの未完成の物だ。僕たちプレイヤーは、この地図を埋めていくことも求められている。
この長い長い道を踏みしめて、未踏の地へと進むことを期待されているのだ。
(よおし、頑張るぞ！)
希望と好奇心を胸にそうやって自らを鼓舞した。それと同時に、どこからかビーーッ、と機械音が鳴り響いた。
(！ なんだろう…？)
火災報知器や警報と同じような、危険を教える物が持つ特有の効果が胸に広がっていく。呼び覚まされるのは、不安、危機感、焦り。
《フェームゲーム・イン・ファンタジー運営より、プレイヤーの皆さんにお知らせします。フェームゲーム内で重大なバグを確認しました。これより強制ログアウトを行います。繰り返します。フェームゲーム・イン・ファンタジー運営より――》
重大なバグが何なのかは分からなかったけれど、フルダイブ自体が新技術なわけだし、そんなことがあるのも仕方がないな、と思った。ただ、この景色から離れることが少し寂しくて。
(早くバグが解消されると良いな…)
そう思いながら、ウィンドウに送られてきたログアウトの知らせを開いた。
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月夜 黒輝(プロフ) - この後がどうなったのか気になる...！都合のいい時でいいので更新再開を希望します！ (2019年3月19日 18時) (
レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - 更新停止中なのがすごく惜しいです是非作者様のペースで良いので新お待ちしてます！ (2018年10月3日 8時) (レス) id: 217b90edc7 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - 更新停止中なのが残念です……再開されるの楽しみにしてます、頑張ってください！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: 522e4f0622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2018年1月20日 0時
