プロローグ&1話 ページ3
暑い暑い夏の日のこと…。それはそれは長い長い夏の日でもあった。
永遠に終わることのない夏だと思っていた。
でもね、もう終わったの…。もうこの世界が誰かを苦しめるなんてことはなくなったから…。けれどもまだ私の知らない夏の日がこれから始まるの…。
「長い長い夏の日を終わらせにいこう」
シオン〜ドロシーとレオナの家の前にて〜
ここは火事の現場…。とてもとても悲しいことが起きた。
私の私の大事な仲間でもあり友人でもある二人があの燃えている家の中に取り残されている。
未だに火は消えない。消防士の腕の問題なのかもしれないが…魔法か何かの異常な力が働いているのかと思うほどに火はいっこうに消えなかった。
「もう終わりだわ」
「マダアキラメテハダメ!キットドロシーモレオナモ助カルデゴザルヨ!」
ドロシーとレオナの両親の声がかすかに聞こえてくる…。
もう終わりだと?こんな事件で大事なチームメイトが死んでしまったらたまったもんじゃない…。
もうなんだっていい。神様に祈りだって捧げるから私の大事な友達を助けてくれ…。
でも、そんな思いは通らず火はますますひどくなっていった。
全然火を消しとめられない消防士にとうとうどなってしまう…。
「まだ消えぬのか!?お前らの腕はどれだけ悪いんだ!!」
私は何故怒りを消防士にぶつけてしまったのだろう。そんなことしてもなんの解決にもならない。
「す、すみません!精一杯火を消そうとしているのですが、ありえないほど消せないです!」
「そんなことありえるか!早く…早くドロシーとレオナを助けろ」
「そのつもりで救助隊を中に入らせたのですが…なかなか見つからないらしくて…」
「そんなの言い訳じゃないか…。このこの…」
私はなんて役たたずなんだ…。チームメイトの
ピンチに何もしてあげられない…なんて…。
こんなの耐えられない…。火事というのは時間により命が消えるか消えないか分かるものだ。
ふと時計を見ると午前1時34分という14歳が火事の現場にいるにはありえない時間帯だった。
私がこんな時間に外にいる理由はドロシーとレオナに忘れ物を届けようとしたからだ。
明日返しにいけばいいじゃないかと思うだろう…。けれども今返しに行かないとドロシーとレオナに二度と会えなくなるそんな気がしてきたのだ。
つづく!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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めいめい(プロフ) - まりタン♪さん» ありがとうございます!頑張っていきます! (2016年4月17日 10時) (レス) id: 743c8c2cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 続きがとっても気になります!!連載がんばってください! (2016年4月17日 1時) (レス) id: a944bfd517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいめい x他1人 | 作成日時:2016年4月15日 19時