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第9話 ページ19

私は部活が終わった後、先輩を校舎裏に呼んだ。

優:「で、話ってなんだ?」

聞かなきゃいけないんだ。私のためにも。

あの時見たのは本当にあったことなのか。

私は深呼吸して、そしてゆっくりと答えた。

貴:「先輩……私って昔先輩に会ったこと…ありましたっけ・・・?」

そういうと先輩の顔は急に怖く、変化した。

先輩は私がはなった、思わぬ言葉に動揺したようだった。

震える口で

優:「な…何言ってんだ……そんなはず…あるわけないじゃないか…。」

息が激しくなっている。

貴:「ですよね。私の思い違いでした…。」

先輩はまた落ち着いていった。

優:「そ…そうか。用件はそれだけか?」

貴:「はい。」

優:「じゃ、明日部活でな。」

そう言って先輩はそそくさと去って行った。

やっぱり気のせいだったのか。

そう思うとなぜだか嬉しい気持ちと残念な気持ちが入り混じった。

そして荷物を持って私も校舎裏から去った。


次の日、テストが返却された。

私は思わぬ光景をその目で見た。

貴:「う…嘘でしょ…?」

なんと今まで80点すら取れていなかった数学が81点だったのだ。

他の教科もみんな80点以上で、それは信じられない光景だった。

心の中ではしゃいでいた。

なんか全部響ちゃんのおかげの気がする。

いや、絶対そうだ。

部活でお礼を言いに行こう。

私はそう心の中で誓った。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:みならい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mikomiko  
作成日時:2013年10月11日 18時

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