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「ん……寝てたのか……」
目が覚めて、起き上がろうと床に手をついて、あることに気付いた。
「っ!冷た……!」
床が冷たすぎる。顔を上げると、見渡すかぎり雪が積もっている。辺りには木も見え、斜面になったこの場所は、どうやら山のようだ。
山。そういえば、菖も山に行くと言っていた。……さっき聞こえたあの声も、菖に少し似ていた。
それはともかく。
「これから、どうしよう」
家に帰ろうとしても、ここがどこかも分からない。もういっそのこと、ここで死んでしまおうか。
その時だった。
コン。
振り返ると、一匹の狐がいた。深い瑠璃色の毛並みを輝かせ、僕の前に佇んでいる。
ふと空を見上げると、何か白いものが沢山舞い降りてきていた。雪だ。
もう一度狐を見ると、ついてこいと言わんばかりに歩き始めていた。
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るか - 面白かったです (2019年9月15日 22時) (レス) id: 453cf00967 (このIDを非表示/違反報告)
セイキン - 面白かったです (2019年8月21日 1時) (レス) id: 453cf00967 (このIDを非表示/違反報告)
卯月はかせ - 面白い……! 瑠璃狐は一体何者なんや……! (2019年8月21日 1時) (レス) id: d742f00055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まふぃーる | 作成日時:2019年5月5日 18時