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僕には、
やんちゃで、男勝りで、でも優しくて。弱虫だった僕と、いつも一緒に居てくれた。
『あたしさ、冬休みに、家族で山行くんだ！』
いつだったか、嬉しそうに話してくれた菖のことを今でも覚えている。
でも。
帰ってきたのは、菖の家族だけだった。
菖は、帰ってこなかったんだ。
なんでだろうな。菖は何も悪くないのに。
菖がいなくなってから、僕は変わった。学校は休むことが多くなり、家でも自室に籠もりっぱなし。家族と口をきくことも少なくなり、ずっと僕の思い出の中の菖のことを考えている。
これから先も、ずっとこんな生活を続けていくのだろうか。
ベッドの上で１人、こんなことを考えていた。
「……菖のところに行きたい」
そう呟いた。すると突然、消え入るようなか細い声がした。
『……なら、連れてってあげる。そこに。』
「……え」
瞬間、僕の意識は途絶えた。
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るか - 面白かったです (2019年9月15日 22時) (
レス) id: 453cf00967 (このIDを非表示/違反報告)
セイキン - 面白かったです (2019年8月21日 1時) (レス) id: 453cf00967 (このIDを非表示/違反報告)
卯月はかせ - 面白い……！ 瑠璃狐は一体何者なんや……！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: d742f00055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まふぃーる | 作成日時：2019年5月5日 18時
