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初めての夜　虹色編　ピンク ページ43

付き合い出して、2人で過ごす初めての夜。


「そのつもりで来ました！」

「どのつもりやねん！」

「初めての夜を迎えるつもりで！」

「ちゃんと言うやん(笑)」


ちょっと変なオレの彼女。
玄関から歩き方変やから、おかしいなって思ってたら第一声これ。
そんなん言われてオレの方が緊張するわ！


仕事終わって呼び出したから、もう日付は変わりそうで…


「風呂入る？」

「入って来ました」

「なんで敬語？」

「分かりません！」

「自衛隊みたくなってるから(笑)
そんなテンションでするん？」

「いや、始まったら普通になると思う…多分」

「始まったらって生々しいな(笑)」


ソファーに座るオレの前でいつまでも立ってるから、腕を引く、けど…全く動かない。


「どんだけ力入れとんねん(笑)」

「待って、待って、ここで始まる？こんな明るいところで始める気？」

「始めるか！いちゃいちゃしようとしただけやろ」

「あ、そういうことなら…」


そう言ってオレの横に座った。


「待って、オレいちいち言わなあかんの？これからなになにしますよ〜…って」

「言ってもらえると助かるけど…」

「ムード！！全くムードないやん」

「そっか、そうだよね…どうしよ」

「キスしますよ」

「はい……」

「ベッド行きます？」

「はい……」

「ロボットか！！(笑)」


寝室までガチガチで歩くから思わず笑ってしまった。


途中何回か面白くて笑ってしまったけど、
それはそれは楽しかった初めての夜。




終わり

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