坂田夫婦は離婚寸前（え、もう仲直りしたよね？） part2 (ページ5)

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さらに船は傾き、立ってられなくなったA達は転がる。

「キャアアアア！！」

「どこかに宇宙船の操縦の経験がある方はいらっしゃいませんか！？」

「もうホント誰でもいいから助けてェェェ！！」

『銀時！』

Aと銀時は目を合わせ、頷く。
銀時は男の前髪を鷲掴むと走っていった。
Aも後をついていく。

？「イタタタタタ！！何じゃー！！誰じゃー！？ワシをどこに連れてくがか？」

銀「テメー、確か船大好きだったよな？」

『操縦ぐらいできるでしょ！』

？「なんじゃ？おんし等なんでそげなこと知っちょうか？あり？どっかで見た…」

男はAと銀時を改めて見る。
すると戦争時代の二人の面影と重なった。

？「おおおお！！金時と夢子じゃなかか！！おんし等、なぜこんな所におるかァ！？久しぶりじゃのー金時と夢子！珍しいとこで会うたもんじゃ！こりゃめでたい！酒じゃー！酒を用意せい！」

Aも男の髪の毛を鷲掴み、二人で操舵室の扉に男を叩きつけた。

銀「銀時だろーがよォ、銀時！お前もし俺が金時だったらジャンプ回収騒ぎだぞ、バカヤロー」

『私に至っては一文字も合ってないし。確かに夢小説だけど…見ている方、何人か一回夢設定に戻ったよ』

船はその間にもどんどん崩れていく。

「うわぁぁ！！もうここもダメだ、逃げろォォ！！」

艦長は倒れ込みながら、天井を見上げる。

「フッ、これまでか。私も艦長だ。船もろとも死のう！あぁ、母なる星地球よ…もう少しでお前の懐にいいいい！！」

物憂げな艦長を男が容赦なく踏んづける。

？「あれ？なにか踏んだがか？」

銀「オイ、早くしろ！！」

操舵室へと来た三人。
そこは白煙が上がり、操縦士達は倒れていた。

？「あちこちで誘爆が起きちゅー。船に爆弾をしかけるなんぞ、どーかしとーど」

新「銀さん！Aさん！」

その時、神楽と新八も追いついた。

新「ヤバイですよ、みんな念仏唱え出してます」

銀「心配いらねーよ、あいつに任せときゃ…昔の馴染みでな。頭はカラだが無類の船好きだ」

『銀河を股にかけて飛び回ってる奴よ』

男は壊れた機械をいじっている。

銀「坂本辰馬にとっちゃ、船動かすなんざ自分の手足動かすようなモンよ」

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