【あんスタ】告白をしてさようなら…【朔間凛月】 (ページ10)

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四文字の言葉ページ10

…音楽室にいたのは、

凛月「A！」

先程までピアノを引いていた凛月と…

「あら。元カノさん、こんばんは」

あんずちゃんにどこか似ている綺麗な女性だった。

元カノ…？

どういうこと…？

A「元カノ…？どういうこと…ですか…？」

私は、言葉をつっかえながら、なんとかその女性に問う

？「あら、まだ分からないのかしら？ふふっ、いいわ。純粋な子を汚すのは大好きなの。…あなたは凛月くんに、見捨てられたの。」

その女性は、怪しい笑みを私に向けた

怖い…

この人に近づいてはいけない。

そう直感的に思った。

そして、急に真顔へとなり…

？「今の凛月くんの彼女はあんず。当たり前よね？あなたより、あんずの方が可愛いもの。…いつもちょこまかと凛月くんにひっついて。邪魔なのよ」

そう言うとその女性は再び笑顔になり凛月の頬に触れた

一瞬凛月はビクッと肩を震わせた。

？「凛月くんも言ってたわ…。「彼女と別れられなくて困ってるんだよね～」って可哀想に。好きでもない子につきまとわれて。付き合わされて。あんずは優しいからそんな凛月くんを見て、可哀想に思って好きになったのよね。」

…うそ、でしょ。

A「ねぇ！凛月っ！嘘でしょ！？…うそ、なんだよね…？好きって言ってくれたの…ほんと…なんだよね…？嘘なんかじゃない…よね…？」

そう心の叫びをそのまま声に出し、凛月にぶつける

しかし、凛月は下を向いたまま返事をする様子はない。

その様子は私の心をさらに、痛めた

私は、その場に崩れるように座り込んだ

ポロポロと涙が床に着いた手に零れる

…今の姿は凄く惨めだろうが、どうでも良かった。

ただただ、凛月の返事を聞きたかった。「嘘だよ」っていう、たった四文字の言葉を。

A「ねぇ、お願い…ｸﾞｽｯ…嘘って言って…」

お願い…お願いだから

…だけど神様は意地悪だね。

凛月「嘘じゃないから。あんたなんて…好きでもなかった。女が来ないように利用しただけ」

…！

私は、その言葉に思わず目が開いてしまった

…嘘でしょ

遊園地で初デートも「好き」って言葉も…抱きしめて愛おしいそうな目でキスをしてくれたのも…全部…全部…

嘘

何かがパリーンと割れる音がした。

そっか…全部私の独りよがり

最初からこの恋のエンディングは決まっていたんだね…

刹那、視界が揺らぐ感じがした

A「…り…つ…」

私は、そのまま気を失った