【あんスタ】告白をしてさようなら…【朔間凛月】 (ページ11)

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毛布ページ11

「…い…きろ～！」

んっ…？

誰の声が微かに聞こえる

まぁ、私の事を呼ぶ人はいないだろう…

神から見捨てられた人間なんて。

…私の事なんて好きでもない人を「私が好きだから」という自分勝手で無理矢理付き合わせた人なんて。

「おき…A！む…さびし…ぞっ！」

「り…だ！む…お…させて…かわ…そう…す！」

私の名前…？

だ…れ？だれがよんでくれてるの？

私は、静かに目を開けた

そこにいたのは…

A「レオ…先輩？司…くん？」

心配そうに私の顔を覗くレオ先輩と司くんだった。

司「お姉様！お目が覚めたのですね！ご機嫌いかがですか…？leaderに無理矢理起こさせては可哀想とおっしゃったのに。leaderは…」

司くんはレオ先輩をちらっと見ると溜め息をついた

レオ「うははは！Aが作曲する為に学校に残ってたら音楽室にいたのを見つけて、不思議に思って来たら倒れてるように寝てたんだもん！！心配して作曲に集中出来ないぞ！」

結局王様は作曲の心配ね…ｗ

私は、まだ重い身体を起こした

私は、ぼぉーっと一点を見つめていると、司くんは突然私を指差した。

司「お姉様…その毛布…」

…？

よく見ると私の身体には毛布が掛かっていた

A「これって…」

レオ「リッツのだな！」

そう、この青い色の毛布

これは凛月のお気に入りの毛布。確か真緒くんに貰ったんだっけ…

お気に入りにしてるから誰にも使われたくないって…

何で…何で好きでもない女にそこまで優しくするの…？

訳が分からないよ…

考えると自然と涙が流れ出した

思わず両手で顔を覆ってしまう

レオ「！ど、どうしたんだ？」

司「お、お姉様！落ち着いてください！何があったのですか！？」

私は誰かに割れた心を直して欲しくて、涙を止める方法を教えてほしくて、二人に合った事を全て話した。

話し終わっても涙は止まることがなかった

レオ「…」

司「そ、そんな…凛月先輩が…」

司くんはまさかそんな展開になるとは心外だったらしく、大きな目をさらに大きくした。

レオ先輩は途中からスマホで誰かに連絡をし始めたが。

っと思っていると、扉が開いた

「王さま～！司ちゃん！どうしたのかしらぁ？」

レオ「お、ナル！」

A「なる姉！」

そう、入ってきたのはなる姉こと、鳴上嵐だった。

レオ「こう言う時はナルが頼もしいぞ！わはははっ！あっ、インスピレーションが！」

そう言うと、レオ先輩は作曲を始めた

ありがとう…レオ先輩