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クズ４ ページ4

おそ松SIDE





あぁー!!


また負けた!!




でもなんか毎回思うのが、このお金を使うと罪悪感が出る



なんでかは分からない





むしゃくしゃするため、気晴らしに夜散歩に出かけた





夜にも関わらず、商店街はいつも賑わっていた





美人や可愛い子が俺の隣を通り過ぎる



いつもならナンパしてるのに、








(人１)が家に来てから一切しなくなった



いつも思うのが、


あー、(人１)の方が美人だな、とか



(人１)の方が可愛い、とか…





(人１)に出会ってから一切、他の女に興味がなくなった






興味がなくなったっていうのはきっと、(人１)が好きだから





それは皆同じ







一人の女のために自分を変えられるって、人間ってやっぱりすごいな






ぼんやり歩いていたら、人気の美容室から(人１)が出てきた






お「…こんな時間に髪切りか??」





でも(人１)の髪の長さはいつもと変わらない







少し遠くで様子をうかがってると、一人のイケメン男子が(人１)に近付いて話していた






よく耳を澄ませて内容を聞いてみると、





『明日もお昼出勤ですか??』


「うん、朝の事は任せたよ」


『毎日家政婦しながらの仕事は大変ですね』


「まぁそれが楽しいし、なにより世話をするのは好きだからね

　じゃあ早く帰らないといけないから、お疲れ様」



『お疲れ様です』






バカな俺でも分かる




(人１)は働いていたんだ



仕事で疲れているはずなのに、毎日俺達の世話をしてくれていたんだ





そう思うと、今まで俺が言ってきたことが失礼すぎる、そう分かった



夜めっちゃ重そうな袋の中には、野菜や肉、いろんな食料が入ってた




それも全部、俺達のため



メンタルが強いだけじゃない



器までもが広いんだ







お「…ほんと、俺が惚れた女はすごいな」









「あれ、おそ松じゃん」



なに、散歩??




そう言ってきた(人１)




お「別にー??こんな時間に歩いてたら攫われるよ??
　 あ、ブスだからそれはないか、ごめんね」


「はは、お前今日飯抜き」



お「ごめんごめん!!お詫びに荷物持つからさ」




「さんきゅ」







まだ素直にはなれない





けど、









(人１)、お前の事は見直したよ

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