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『じょ、冗談はよしてください。エイプリールフールはとっくに過ぎてますよ』
侑《俺、エイプリールフールでもこんな嘘つかんよ》
『っ、じゃあ、本当なんですか』
侑《うん》
『…ちょっと時間をください…』
侑《3分間待ってやる、で》
『っふ、はい』
ミュートにしてベッドに倒れる。
あかん、自分で告白したくせに返事もらったら嘘やって言うなんて、侑さんも勇気を出して返事をしてくれたのかもしれないのに、それを否定して…
あぁぁぁぁぁぁぁ!!
頭ん中ゴッチャゴチャや!!
『さっきのはホンマですか!?』
侑《うぉい、30秒しか経ってないで、おん、本当》
それを聞いてまたミュートにする。
「えっ、おーい、Aさーん」と聞こえるけど無視だ無視。
今は自分の気持ちを整理しよう。
まず私が告白した。
侑さんが返事をくれた。
まさかの相手も好きだった。
エイプリールフールでもこんな嘘吐かんて言うて…
本当か確認して、本当らしく…。
つまり?
『わ、私の恋は叶ったということでよろしいのでございましょうか?』
侑《ついでに俺の恋も叶った》
『っはぁぁぁぁ…』
侑《えらい長い溜め息やね》
『いやぁ、私こんな人生イージーモードでいいんでしょうか…?』
侑《ええんよ、それまで辛いことぎょうさんあったんやから》
『そっ…か』
侑《おん、これからは俺が支えたる!!》
『…ありがとうございます…!』
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作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時