秋桜を君へ ページ1
「な、なに……?」
「……」
今どういう状況かって?
治がすごい顔を近づけてきてます。
……いやこれどう考えても親友との距離じゃない!!近い!!ちょっとでも動いたらアウトなパティーン!!
「……A」
「は、はい……なんでしょう……」
「これ」
目線だけ下を向くと、治の手に小さな花束があった。赤とピンクの秋桜。
「あげる」
「え……?」
漸く離れた治の手から花束を受け取る。珍しく真面目な雰囲気の治からは真意がわからない。
「ピンクの秋桜の花言葉は乙女の純潔、赤の秋桜の花言葉は乙女の愛情」
「えーと……つまり?」
「私に愛情を注ぎ、純潔を守り続けるAにぴったりじゃないか!!」
そ う い う こ と か
「いたっ!な、なんで頭突きするのさ」
「自分の頭で考えろ!!」
「とか云いつつ花束受け取るAかーわいい♡」
今日も平和です。
***
「待って、よく考え直して。」シリーズの世界観で書きました。
さくちゃんの誕生花はコスモス。和名は「秋桜」。桜だって!さくちゃんにぴったりじゃん!運命!
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:市 | 作成日時:2018年9月24日 9時