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その日の仕事は順調に終わり、ラーメンを食べて俺の家に向かう。
「はぁーほんま美味かったわ」
「マジで腹いっぱいだわ」
あまりの美味しさに少し調子に乗ったかもしれない。
胃の部分を擦りながら夜道を歩く。
そんな姿に康二はうんざりした顔をする。
「ふっかさん、おっさんみたいやから止めてー」
「うるせ。誰がおっさんだ」
そんなしょうもない話をしながらマンションのエレベーターに向かうと、すでにエレベーターを待つAちゃんの姿があった。
(避けられたりしたらどうしよ)
康二の手前もあるし、平静を装いながらエレベーターに向かう。
「……やっほ」
「うわっ！ ビックリしたー！」
後ろから声をかけると、Aちゃんは飛び上がって振り返る。
「深澤くんかぁ。ビックリしすぎて心臓が一回転した気がする」
「んなわけあるか」
普通に話してくれることに安堵していると、康二が伺うようにジーッとこちらを見てくる。
「あー、俺のお隣さんなの」
「なるほど」
簡単に説明すると、康二納得したように頷く。
「こんばんは。AAです」
Aちゃんが頭をペコりと下げると、康二もつられて頭を下げる。
「あ、向井康二です」
絶賛人見知り中の康二は、まるで借りてきた猫のようでつい笑いそうになる。
「向井康二……」
そう言い、Aちゃんが怪訝そうな顔をすると、俺はハッとした。
AちゃんがSnowManで認知している数少ないメンバーの一人だからだ。
隠しているつもりはない。
でも、もし俺が芸能人だと知られたら今まで通りにしてくれるだろうか。
一気に距離を置かれたりしないだろうか。
心臓がバクバクと鳴る中、康二も空気を察したのかヤバいという顔で俺とAちゃんをチラチラ見る。
その瞬間エレベーターが開き、Aちゃんの意識がそちらにいった。
「お、やっときたー」
思わず俺と康二は安堵のため息をついた。
もちろん、俺と康二のため息の意味合いが多少違うとは思うけど。
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小袖(プロフ) - 爆きゅんしました( ; ; )♡ (2023年1月18日 18時) (
レス) @page37 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
六花(プロフ) - センさん» 応援ありがとうございます！マイペースになりますが更新楽しみにしていただけたらと思います！ (2022年12月17日 11時) (レス) id: 8a1fff5847 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - このお話めちゃくちゃ大好きです！これからもひっそりと応援しています。更新お疲れ様です。 (2022年12月16日 23時) (レス) @page37 id: 4a7d47f0c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年11月23日 19時
