ブラックキング降臨〜恋に堕ちるまでのカウントダウン〜

キング拡散中04 藤 ページ23

ここまで来やがった……






脳までも
彼奴の支配下におかれてしまうなんて……





それにしても、勝手に指令を出したとはいえ
なんて事を仕出かしてしてくれたんだよ〜




チィッっ




ファンサービスの為に
口づけは、やり過ぎに決まっている！
こちらの意向に反した指令なんかを
下したりするからこんなことになるんだよ……





チィッっ




しかも、ザッ男って性格の彼奴を
女性と見間違えてしまったくらいの
表情と仕草の完璧な演技で
ヤラれ支配下におかれた我が脳！





リアルかつ、長年一緒にいるのに見た事のない姿に
完全に魅了され
なんなら、まだ唇同士は、ピッタんッコのまんま！





チィッっ、チィッっ





離れたいと思っている心とは裏腹に
身体が言うことをきいてくれない……。
チューをしたままで金縛りにでも
あってしまったようなくらいに






こっこれはっ！
脳だけでなく神経までもヤられ支配されている？
マジで細菌並みの繁殖・浸透力！






まんまと罠に掛かったのは、俺の方かよ。
清楚でクリーンな顔でこちらを油断させておいて
実際には、腹黒なだけでなく、相当な人たらし！
くぅ〜〜
俺よりもタチが悪いぞ！





カシャっ、カシャっ





しかも、何時も以上に
シャッターを押されているようなんだけれど
そもそも、俺らの口づけ
これって公けに曝していいショットだっけ？





でも、これでファンが増えるなら有り？
じゃっ作戦通り？あれ？どうだっけ？





心臓は、相変わらずの爆音で暴れ
収拾が全くつかないし
脳も神経も聞き分けが悪くて
訳が分からなくなってきた。





「はい！お疲れ。いや〜参ったシャッターを切りながらゾクゾクさせられたのは久しぶり。前々から特別な2人なんだとは思っていたけれど、ここまでとはね〜本気で絡んだ時の醸し出す空気感ら、圧巻！本当にこのままどうにかなっちゃうんじゃないかと思うくらいに、2人共、恋をしている顔をしていた。っっえ？まさか？そう言う事？」






そんな、訳が分からなくなり
頭がショートしてトリップしてしまいそうな時に
カメラマンの一言で簡単に金縛りか解け
彼奴との間に僅かな隙間ができていた。





そして、
カメラマンの話している言葉を聞きながら
トリップ寸前まで行っていた頭が
徐々に冷静さを取り戻し状況を理解しようと
回転を始めさせていたところに
聞き捨てならない単語が飛び込んできた！





恋？2人共？




今、こっこっこっ恋って言った？

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