ブラックキング降臨〜恋に堕ちるまでのカウントダウン〜

キング実行中01 藤 ページ8

あれから、
更に検索を重ねて
練りに練ったプランでの
イメトレもバッチリな状態で
今日の撮影に挑む事に。




メンバーに会うのは、1週間ぶりで新鮮！
最近、映画の宣伝で俳優の先輩とばかり
一緒にいたせいか
ホームに帰って来た感じもして落ち着く。




でも、貴重な体験ではあったんだよな〜〜




映画の試写会披露でも初日の舞台挨拶でも
何処に行っても先輩達を差し置き
1番沢山の声援を受け




その場では、



「イヤイヤたまたまです。」



なんて謙虚な振りをしたけれど
内心じゃあ〜ウっハウハ！
主役級の方ばかりが揃う中で
誰よりも声援を受けるとか
これ以上にないくらい気持ち良い〜〜
に決まっている！




はぁ〜〜最高の気分を味わえたりもした。




周りは、皆さん歳上の方ばかりで
錚々たるメンバーの中で馴染めずに
始めこそ緊張で
おかしくなりそうだったけれど
徐々に慣れて来た頃には、
マスコット的な可愛い弟的なポジションを
上手いこと獲得する事に成功して





疎まれたりされる事もなく
可愛がって貰えてラッキーだったな。
ただ、恐ろしく気を使わないといけないのが
……ネックでは、あったけれど。




今日は、その気遣いからも解放されて




いや〜やっぱりメンバーのいる楽屋は落ち着く
1人の楽屋が快適に感じるのなんて1日だけで
数日経てば、このワチャワチャした楽屋が
恋しくなるんだな〜〜不思議と。




まぁ、そんな心が安らぐ
家族のような存在のメンバー達を差し置いて
人気を取り戻そうとしちゃってるんだけど。




それは、ソレ！これは、コレ！って事で。




さて、俺のシンメで有り
最高のパートナーで人気を獲得する為には
絶対に必要な相手は、どこにいるんだ？




おっ、居た居た
今日も手帳とにらめっこしながら
何かを、書きこんでいる。
ちょいちょい、
ニカや宮田にちょっかい出されて
ウザいと言いつつも嬉しそうにしちゃって。




そーいや、色々と調べていた時に
北山は、
寝坊助だの遅刻魔だの
楽屋では、何時も寝ているってのを
沢山見かけたな
そりゃ、Jr.の頃はそうだったんだけれど
最近じゃ、寝坊助で遅刻魔ではない。




来るのも早くて
朝も早くから起きてるようだし
楽屋で、
よく寝ているのは、本当か。



今回の検索をしていて、気付いたのは
ファンは、俺らをよく見ているし
何気なく言った言葉もちゃんと覚えている。




ただ、それをよく覚えているが為に
今現在とは、ちょっと相違していたり
するんだな〜

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