宮玉の交換日記

10 宮 ページ30

「これ。」



シメシメと心の中では思いながらも
わざとらしすぎない程度の情けない顔を作り
やり過ぎていない位の無いだろーと言う
ダメ具合の書き出した紙を差し出した。



バッ



紙をひったくるように乱暴な感じで
受け取るのは俺様仕様の証拠。




いいよ、いいよ〜




「何これ？全然、ダメじゃん。こんなんじゃ納得してくれねーから。」




「えっ？ダメ？一生懸命考えたんだけどな〜ダメだった？」




そのダメ具合のさじ加減が
ちゃんとした回答より難しかったりするんです〜
正解を導き出してから
それを崩してダメ回答に導くって技を
使用してみました。




そして、頑張ったアピールと不安げな表情を作り
お伺いを立てるように問いかけてみると





「まぁ〜全然てのは、言い過ぎたけど〜これじゃダメだ、とりあえず紙とペン取って。俺も考えるから、お前も考えろ！っで、お互いの良い部分を繋ぎ合わせるぞ。」





「はい、これタマの分。わかった！さっきよりも良いのがでるように頭をフル回転させて貰います〜」





ツンツン全開の俺様仕様中にみせる
この微かなデレ
俺しか感じないかもしれないけれど
これが堪らない〜




完全完璧な、どSになりきれないとこが
かなりのツボで
この微かなデレを引き出す為なら
何だってやりたくなるくらいの萌え萌えポイント！




本日も拝めちゃった〜ご馳走様です〜




「調子いいな〜始めっからちゃんとヤレよ！」




「やったんだけど、できなかったの！でも、タマと一緒にヤルならできそうな気がしている。」




「うぇ？おぉっ、そーかっ.....俺と一緒ならね….」




始めから、ちゃんとやってますよ〜
やっているからこその結果で
思いのままに事が進んじゃっている訳なんですよ！





ついでに俺様仕様からのデレまで見れちゃったし
言う事が無いくらいに
全てが順風満帆でございます〜〜





で、さり気なく言った言葉にも
まんまとハマってくれちゃっているようで
歌を口ずさみながら
快調にペンが進んでいる模様で





無事に説得内容も二人の意見を合わせて
上手く纏め上げ
シミュレーションもバッチリと行い
これで、難関も難なくクリア出来そうで
本日のノルマをクリアっ！





ふぅ〜
何時もに増して色んな事に頭をフル稼働する事に
なったけれど
予想以上の成果を得る事ができて達成感しかない！





ちゃんタマも途中で疲れて
へにゃへにゃにならなかったし
この後は、一緒にご飯へと行っちゃうか〜

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