中身は30歳、体は3歳 ちっさいおっさん奮闘記

旅行 海遊び編 06 北 ページ34

波にのまれて
波打ち際まで引き戻された
俺の元へとメンバーが
物凄い青ざめた顔をしながら
慌ててやってきた。



2「みちゅ〜〜大丈夫？怖かったね。驚き過ぎて声も出ない？」




S「後ろを振り返ったら、いなくてスゲー焦った〜ごめんな。ちゃんと手を繋いでれば良かった。」




ニカと千賀が一番に駆け寄って来て
心配そうに俺を見つめて
頭を撫でヨシヨシしてくれている。




全然、大丈夫だぞ俺！
今、ちょっと黙ってるのは
驚いたからとかじゃなくて
ただ、口の中も砂まみれでさ〜〜
ジャリジャリしてるからなんだよ。




K「うぇっ、ぺぇっぺぇっ。」




M「大丈夫みちゅ？スゲー砂まみれじゃん。口の中にも入っちゃった？凄い格好で波にのまれてたから焦ったよ。」




T「みちゅ〜〜怖かったね。痛いとこない？2回転くらいしてたから、ビックリした。」




2回転したってマジかよ〜
そんな事になってたの俺
そっちにビックリなんですけど。




それで、みんな慌ててるのか〜〜
でも、大丈夫、大丈夫！
3歳児の身体の柔軟性半端ねーから。
寧ろ、30歳でそんな事になったほうが
大惨事になってた。




K「らいじょうぶ〜ぺぇっ。でも、口のなきゃが砂なの〜ぺぇっぺぇっ。」




慌ててる弟チームに対して
少し遅れて来た
藤ヶ谷とよこーさんは冷静で
水を持ってやって来て




Y「大丈夫ケガしてない？うん、みちゅ強いな。偉いぞ！」




K「らいじょうぶ〜〜ぺぇっ。」




それにして砂が口の中にあって、
話しづらいわ
ちょいちょい出て来て最悪。




F「みちゅ〜〜大丈夫か？ほらっ、このお水で口ゆすいで、ぐちゅぐちゅぺってして。」




藤ヶ谷が持って来てくれたペットボトルの水を
口の中に流し込んで入れてくれている。




K「ぐちゅぐちゅ〜〜ぺぇっ。」




F「もう一回やっとこうな。はいっ、お口を開けて。ぐちゅぐちゅぺっ。」




K「ぐちゅぐちゅ〜〜ぺぇっ。たぁしゅけっありがちょー。もう、らいじょうぶ。」




あぁ〜〜だいぶスッキリした。




おっし！これで、海に入れるぞ〜〜っと
浮き輪を装着しようとすると




S「みちゅ、波にのまれたのに怖くないの？」





K「うん、らいじょうぶ。行こ、海〜〜。」




2「スゲーなみちゅ！男前〜〜。おっし、今度は手を繋いで行こう。」




M「さっすが〜ザッ体育会系の血が流れてるからね。」




悪かったな、ザッ体育会系で！
でも、波にのまれて負けるかって
火がついたのは間違いないけどな。

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